2019年 53冊目『あなたの脳のしつけ方』
脳科学者の中野信子さんの本です。
アイデアを学ぶためにはコピーすると帯にあります。
まさにTTP(徹底的にパクル)です。
で、興味を持って手に取りました。
いくつか、そうなんだ!って話がありましたのでメモしておきます。
記憶力を高める
記憶は3種類あります。
・陳述記憶:経験したことについての記憶
・非陳述記憶:自転車の乗り方や泳ぎ方など身体が覚えている記憶
・意味記憶: 言葉の意味を表す知識や記憶 。例えば暗記物
人類にとって意味記憶が重要な時代は、まだ短く、脳がそれに適応していません。陳述記憶が重要であるというシステムになっています。つまり、その性質を利用して物事を上手に記憶することがポイント。
意味記憶の代表は”暗記物”ですが、とても忘れやすい。
人は年齢を重ねると、「記憶力」が落ちると言いますが、それは間違い。
記憶をする場所の入り口が狭くなって記憶を入れにくくなっているのと、記憶がたくさんになっていて、見つけにくくなっているのが原因なのです。
これを解決するには普段から検索の訓練をしておくこと。
記憶と結びついている紐を引っ張る回数を増やすことで強化するイメージ。
記憶力を高めるのも訓練でアップできるそうです。
「悪い男」がモテる理由
「モテる」は2種類あります。
・一人の人に長く愛され続けること
・不特定多数の相手に好かれること
女性は男性の誠実性あるいは嘘を「前部帯状回(ACC)」で検出します。
ところが、一方で、自己中心、嘘つき、冷酷といういわゆる「悪い男」がモテるのも事実です。
女性の脳は、もし、こういう男との間に子供ができれば、その子も自分の遺伝子をたくさんばらまける人になる、ということが脳に組み込まれているそうです。
いわゆる、女性脳というのがあるという前提の話ですね。
そうなんですかね。
人を愛し、健康になり、幸福度を上げる
人を愛するのが苦手な人へのアドバイスもありました。
愛したい人と同じ空間に長くいる、スキンッシップをはかるなどとあります。
あるいは、犬や猫などの動物を優しくなでる等で、愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を意図的に増やすことも有効だそうです。
オキシトシンはまた、幸福感、癒やし、安心感にも繋がり、また学習、記憶力の向上、免疫力の向上ももたらします。
ポジティブな願いを持つと分泌される、βエンドルフィンも同様の効果があります。これは利他行動のベースになります。
つまり、人を愛し誰かのために行動することで人、脳が聡明になり体が健康になり、そして幸福度をあげることができるそうです。
動物セラピーなどはこれが理屈なんでしょうね。
勝ち癖をつけるためにメタ認知を高める
負け癖を解消し、勝ち癖をつける方法について書いていました。
1つは「自分を変える」こと。人を出し抜くための知性を身につける。
2つめは「ゲーム自体を変える」こと。特に、自分の適性を知って楽しい人生につながる後者がおすすめとのことです。
メタ認知を司るDLPFC(背外側前頭前野)を鍛えると、今戦っているゲームに勝ちやすくなるそうです。さらに自分が勝てるゲームを選ぶときにも役立ちます。そのためには、「内観日誌」等で自分で自分を観察する習慣をつけるとよいようです。