2018年 21冊目『医療危機 高齢社会とイノベーション』
日本は国民皆保険制度のもと、費用、受診しやすさ、治療の質の点で世界最高水準でした。
ただ、高齢者の増加、技術の高度化、一般化によって、医療費は40兆円を超え、GDP比世界3位になっています。
このままでは立ち行かなくなりそうです。
最先端医療を行いながら、医療費を下げるために、プロセスの見直しやAIなどを活用する提言が書かれています。
また諸外国の事例として、アメリカだけではなく、インド、シンガポール、ドバイ、スイス、エストニアなどの萌芽事例も学べます。
一方で、患者側もなんでもかんでも救急車を呼ぶ、大病院に通うのは止める。
終末医療をどのように考えるのか?
などへの提言もあります。
技術重視のアメリカ、生き方重視の欧州、世間重視の日本という言葉があり耳が痛いです。
全体を網羅しようとしているのが、残念です。
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