2017年 42冊目『父と私』
田中眞紀子さんが田中角栄さんについて書かれた本です。
眞紀子さんの幼少期、独身時代、結婚後、衆議院議員時代、バッジを外した後という5章構成からなります。
身内でありながら、客観的に冷静に等身大(といってもかなり大人物ですが)に書かれていて驚きました。
最後の最後までは触れられていませんが、ロッキード事件のこと、その後の派閥争いの魑魅魍魎が跋扈した話、リハビリの話などかなり詳しく書かれています。
特に中国国交正常化のやりとり、リハビリ中にも関わらず国交正常化後の中国訪問時の話などは、近くにいないと分からない話が書かれていて、興味深いです。
ただ、文章の書き方の問題か、あるいはギリギリまでしか書けないからか、ところどころに意味が分からない箇所がありました。
分かる人にはわかるのでしょうか。
私のような角栄さんファンにお勧めです。
▼2023年もブックレビューを書いています。