
2024年 47冊目『付加価値ファースト 常識を壊す旭鉄工の経営』
トヨタ自動車21年勤務の著者木村哲也さんが旭鉄工の社長になり、IoTデータを活用する体制を構築し、労務費4億円/年を削減現するなどで損益分岐点を29億円下げ、利益を10億円、電力でのCo2削減を26%など大きな成果を挙げたノウハウを開示した本です。
そのノウハウをコンサルしたり、現状分析するためのKaaS(Kaizen as a Service)を商品化し、外販もしています。
サブタイトルにある常識を壊す旭鉄工の経営が学びます。
各論もとても面白くて製造業の参考になるところたくさんあります。
ドッグイヤーを着けた個所を残しておきます。
会社変革をするポイント
・問題の見える化
・問題解決の仕組みを作る
・挑戦する風土を作る
エネルギーの浪費
・蛍光灯を消して省エネしている企業が多い
・製造に使われている電気量が多いのですが、実は待機電力が案外大きいのです
改善とカイゼンの違い
・改善は、問題を修正して良くすること
・カイゼンは、うまくいっていることを更に良くすること
4つの風土改革
・付加価値ファースト
・失敗を恐れずにやってみる
・ほめる、楽しくやる
・情報・ノウハウを共有する
人には付加価値の高い仕事=製造業の付加価値
⇒その作業は付加価値を高めるものなのか?
⇒価格競争より価値競争
⇒付加価値のない作業はやめる
・DXはDよりX
・必要なのはIT人材ではなく、経営者がDX人材になる事
・風土を変えるのは仕組みではなく、行動
・デジタルでPDCAを楽に楽しく
・見える化すべきは数値ではなく問題
・問題を直さないと意味がない
・背反(リスク・コスト)よりも付加価値を考える
・とにかくやってみよう
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。