![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124053488/rectangle_large_type_2_e3c51d9eec362e4ac50e5d44eac13cab.png?width=1200)
2017年 86冊目『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』
本書は、公開されたアメリカの公文書を元に構築された事実によって構成されているとあります。
これが本当に事実のみで構成されているとするならば驚きです。
いくつかググったところ、それらしき文章が公に出ていました。
帯に「9つの掟」とあります。
1.日本上空に設定された飛行禁止区域
2.日本の全国土は米軍の治外法権下にある
3.米軍にとって日本との境界はない
4.米軍幹部と日本の官僚が月2回話し合う日米合同委員会が在日米軍の在り方を決めている
5.日本国民に示せない内容は密約にし、それを実行するための裏マニュアルを作成し運営する
6.日米安保条約は憲法の上位にある
7.降伏文書、憲法など重要な文書の原案はアメリカが英語で作る
8.自衛隊の指揮権は米軍にある
9.在日米軍は「国連軍の代わり」という詐欺的論理で駐留し続ける
いずれも初耳の驚くべき内容でした。
概要を書くと
・日本の上空には、米軍が制空権を握る空域が沖縄だけではなく、首都圏を含めていくつもある。
・米軍は日本のどこにでも基地を作れる。
・「砂川裁判」により「高度に政治的な内容(その時は在日米軍)」については、最高裁は判断をしない。
結果、日米安保条約は憲法の上にある。
また、政府は拡大解釈し、その範囲を原発などにも使っている。
・自衛隊の指揮権は米軍。
・憲法9条の戦力放棄は、国連軍が世界の警察として機能することを前提として書かれた。
・在日米軍に関する取り決めはすべて、日米安保条約などの「表の取り決め+密約」で構成されている。
つまり、表の取り決めで不平等なものが無くなっても、密約という運用で、実質維持されている。
・米軍が日本の官僚に直接指示を出す「日米合同委員会」を通じ、占領下そのものの仕組みが続いている
▼前回のブックレビューです。
▼新刊『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』の読書会があります。12/11(月),12/17(日)です。無料です。よかったら、ご参加ください。