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2018年 72冊目『トヨトミの野望』

トヨタ自動車を題材にしたおそらくノンフィクション?。

冒頭は、若かりし頃の豊田章男(本では豊臣統一)が美人局にはまり、やくざ事務所に拉致された話から始まります。

そこに奥田碩(その時はトヨタ社長、本では武田剛平)と張富士夫(その時はトヨタ筆頭副社長、本では御子柴宏)が、たった2名で救出するところから始まります。

それも交渉で救出するのです。

痛快な話です。

一気に引き込まれます。

その後も武田剛平の拡大路線と適切なロビー活動でトヨトミはどんどん大きくなります。

ビジネスとして痛快な話が山盛りです。

しかし、、豊臣家の逆鱗にふれ、武田は追いやられていきます。

その後、紆余曲折ありましたが、豊臣統一も業績を拡大させていきます。

しかし、好事魔多し、トヨトミのリコール問題への対応ミスで窮地に追い込まれます。

なんとかアメリカの公聴会ヒヤリングをうまくこなして、逆に求心力を取り戻します。

ところが、その後さらに難題が起きてきます。

そして、最後の最後にまた武田が活躍します。

正直、小説としても十分面白い本でした。

Business Journalによると

武田剛平→奥田碩氏(現トヨタ相談役、元経団連会長)

御子柴宏→張富士夫氏(現トヨタ名誉会長) 

豊臣統一→豊田章男氏(現トヨタ社長)

豊臣新太郎→豊田章一郎氏(現トヨタ名誉会長、元経団連会長)

豊臣芳夫→豊田達郎氏(現トヨタ相談役)。章一郎氏の弟。

豊臣勝一郎→豊田喜一郎氏。章一郎氏の父、章男氏の祖父。

豊臣史郎→豊田英二氏(元トヨタ最高顧問)

豊臣太助→豊田佐吉氏 章一郎氏の祖父、章男氏の曾祖父

九鬼辰三→古川晶章氏(元豊田通商会長)?

九鬼辰彦→西川幸男氏(元トヨタ常務役員、現トヨタ部品愛知共販社長、実父が元豊田通商副社長)?

吉田拓也→元トヨタ副社長・元デンソー会長の齋藤明彦氏と、現トヨタ会長の内山田竹志の合成人物?

斎藤貢→元トヨタ専務の野口紘一郎氏と元トヨタ常務の宮原彰氏の合成人物?

ドーン・シモンズ→「グリーンメーラー」と呼ばれたブーン・ピケンズ氏。かつてトヨタを抜いて小糸製作所の筆頭株主になる。系列取引など日本の商慣行を批判しながらトヨタに高値で株を引き取らせようとするが失敗。

八田高雄→服部悦雄氏(元トヨタ自動車中国総代表)

ホセ・エミリオ→マルコス政権時代の政商、デルタモーター社長のリカルド・C・シルベリオ氏。奥田氏のフィリピン勤務時代のミッションのひとつは、このシルベリオからの債権取り立てにあった。

フェルナンド・マルノス→フィリピンのマルコス元大統領

エメラルダ・マルノス→マルコス元大統領の夫人、イメルダ。

岡村泰弘→不明

速水徹→元トヨタのテストドライバーの成瀬弘氏。章男氏が弟子入り。

山崎幸二→自民党の山本幸三氏。現地方創生担当大臣。

メアリー・ブランド・フレッチャー→鉄の女、英国元首相のサッチャー氏

トニー・ブレッド→トニー・ブレア元英国首相

堤雅也→ 元北米トヨタ社長の大高英昭氏と元トヨタ取締役の岩月伸郎氏の合成人物?

中西徳蔵→トヨタ元副社長の浦西徳一氏。

ジョージ・ボッシュ→ブッシュ元米大統領

佐橋龍之介→小泉純一郎元首相。

タカコ・レイモンド→小林明香氏。北米トヨタ社長だった大高氏の秘書。

丹波進→トヨタ元社長の渡辺捷昭氏(現相談役)

明智隆二→トヨタ元副社長の木下光男氏。

▼前回のブックレビューです。


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