アニメ『ハイキュー!!』を全部観たよ
観たよ。
なんで?
7月某日、友達に『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』のチケットをもらったから。
初見でイケる? と聞いたら完全続編だからアニメは最後まで見てほしい……いや、2期まででも……いや、やっぱり最後まで見てほしい……と言われて、他のハイキューファンに聞いても概ね同様の内容が返ってきたので、覚悟を決めた。
いつ?
映画のラストマッチ、8/18に間に合わせたくて7月後半から見ていたけど……アニメを一気に見るのが苦手なのと、そもそも視聴カロリーがかなり高い作品なのと、ADHDすぎた結果、8/16に3期10話を全部、前日8/17にOVA含めた21話、直前に4期の残り全話を見る羽目になった。3日で38話。
夏休みの宿題かて。
青城戦(2期後半)、残り2話なのに1週間寝かしたりしてた。重くて……。
どうだった?
面白かった。でも重い。
物語がヘビーで鬱展開ってことじゃなくて、重厚で濃密だから脳が疲れる。
要因としてかなり丁寧な作風が挙げられる。1試合に平気で10話かけるからすごいと思った。4期まではほとんど原作をカットしていないらしい。
3期までの作画がとても綺麗で、スポーツを題材にした作品にマッチする、よく動くアニメーションで見応えがあった。別に4期も普通に綺麗というか、キャラデザがなんか変わった気がして、目が大きく鼻筋が通ってよりキャラの顔がよくなった感じがするんだけど、何話だか忘れたが相対的にやや作画が乱れている回があったのでちょっとだけ減点。
主題歌が爽やか邦ロックなのもスポ根らしくてよい。ちなみに私はOPEDを絶対飛ばさない派だ。リアルタイムで毎週見て主題歌を覚えていた「あの頃」の感覚が好きだから。
ストーリーは、こんなにいいやつしか出てこない作品があってもいいんだなという感じ。嫌味な台詞回しとか、不穏な雰囲気で登場したキャラも、試合になると結局スポーツ馬鹿だったりメンバー想いだったりということが明かされる形で、すごくストレスが少ない。
強いて言うなら月島は覚醒回まで長くて、1期のうちは一切改善の兆しが見られないため、こいつはいつなんとかなるんだよと思い続けていた。我ながら小学生のごとく素直に純朴に見すぎである。最後まで見ていくうちにだんだんと可愛げや格好よさを見せてくれて、人気があるのも頷けるキャラだった。なんてったって白鳥沢戦のMVP!
『BLUE GIANT』を観たときにも同じことを言っていたのだが、主人公ほど華がないけど自分なりに頑張るキャラ、みたいな描写が大好きで、山口や、縁下さんなどの2年の控えメンバーが出張ってくる度泣いていた。
好きなキャラは主人公コンビだ。作中の高校1年生は1996年生まれの代らしいので、ちょうど同い年である。
日向翔陽と同じクラスになりたかった。なる世界線もあったかもしれない。陰キャとか陽キャとか気にしないだろうから、たまたま近くに居たというだけで消しゴム忘れたから貸してください! ってお願いされたいし、ありがとう! 女神様! とか大袈裟に褒められて図に乗りたいし、その消しゴムを自室の机の引き出しにそっとしまっておいてたまに取り出しては眺めたい。は?
影山飛雄、作中で翔陽にモテなそうとか友達居なさそうとか散々に言われているけど、実際のところどうなんだろう。コミュニケーションこそ不器用でぶっきらぼうだが、背高いし全日本ユース候補だし、モテないわけないだろうとも思う。基本的に登場人物は全員顔がいいので、トビオちゃんが作中でどれくらいイケメン扱いなのかよくわからない。あとあのナリでアツくなりやすくて馬鹿なの可愛い。たまに翔陽に対して後方セッター面をするのも可愛い。
2人とも覚悟完了しているのがいい。特に翔陽のたまに見せるガンギマりな表情がたまらなく好きだ。
見る前、絶対及川徹が好きそうだと言われていた。まあ当然というか、好きである。嫌いなやつ居るのか? イケメンでアイドル扱いなのに、実は誰より子供っぽくて、泥臭くて、常に前を向こうとしていて、ヴィランであり主人公。個人的なベストバウトにはやはり青城戦を挙げたい。アツかった。
孤爪研磨には、なりたい。彼女とか姉妹とかそういうのじゃなくて、当人になりたい。ああいう人間に憧れがある。陰キャのヒーロー。中学生の時にハイキューがなくてよかった。エレガント人生みたいな影響され方してたと思うので。
しかしキャラが多い。しかも口頭でしか名前を呼ばれない上、多分作者のキャラ設定におけるこだわりなのだと思うが、上下の名前やあだ名など2人称が混在している。よって顔と名前が一致しないキャラがたくさん居る……。一気に見ているのに、あとから出てきてもこいつ誰だっけ? とばかり思っていた。
映画は実は微妙であるとは前述のハイキューファン2名(券をくれた子も!)から教わっていて、確かに流れで見るとさくさく進んであっさり終わるので物足りなさはあった。カットされたシーンも多いようで、漫画も是非読んでほしい、むしろ読んでくれ、と懇願された。
でも、上記の重さが削減されていて、実際の試合のテンポとも近いのだろうなと思うとこれはこれで見やすいと感じた。むしろずっとこのリズムでアニメをやっていてくれたなら、こんなに溜めることはなくもっと楽しく観られたんじゃないか? とさえ思う。原作ファンは憤るだろうが。
製作時期が被っているから直接の影響はないと思いつつ、実際の試合のフロウに合わせてきているところとか、そんな中ちまちま回想が入るところとか、要は全体的な作劇の構成が『THE FIRST SLAM DUNK』と重なるな、なんて思ったりして。まあそりゃあ、後者の方があまりにもいい出来すぎるので比べるのは酷なんだけれども。そもそも回想が多いのはスポ根あるあるだし。
長回しシーンは普通に感心したが、あっさり終わったなと思う理由でもある。リアルを追求しすぎて、地上波アニメにあったような大事な箇所でのタメとか作画での衝撃の表現などの演出に比べると薄味さが目立った。だがそもそも、音駒の選手たち自身が、あっさり終わったな、と感じているのであれば、かなり的確な演出なのかもしれない。1回負けたら終わり、ボールを落としたら終わり、それは作中で何度も強調されてきたことで、逆にここまでが大仰だったのか。
どうする?
一気に見た分、アニメだとまだ全然完結していないのか……この続きが見たい……とロス? いや、終わってないからロスではないのだが、渇望的なものが湧いてきていて、原作を買うしかないか? と悩んでいる。
貸すよ! と冒頭の友人に言われているのだが、45巻分をこの汚くて狭い部屋に送られてきても丁重に扱える自信がないので固くお断りする方針である。お気持ちは本当にありがたい。
でも、中古で買ったとて置く場所がないことは変わらないし、電子で買うとなるとそれはそれで、一挙に2万か……と躊躇う気持ちがないでもなく。私今、実質無職なので……(長いこと休職中)。
あと、インプット欲が増しました。見終わった達成感がすごくて。集中力が欠如しているから長い作品は見られないとばかり思い込んでいたのに、こんな私でも、2クール×3+10話+5話という長めのアニメをたった1ヶ月、ていうかほぼほぼ3日で見られるんだ! という一種の成功体験によるものだ。
ちょうど書いていた小説の設定を父と弟にけちょんけちょんに言われて没にしたばかりだったのもあり、闇雲に書くんじゃなくてそろそろ、短期間にこんなに詰め込んだ勢いで、たっぷりインプットの期間をとってもいいかもしれない。
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漫画含め積読も山ほどあるので、デイケアの休み時間や空き時間に消化していきたい。
余談
文章がくどいって言われたのでシンプルに書いてみました。見出しとかつけてみたりね。あんまり推敲とかもしてない。
これ面白いのかな? でも別に普段の文章もくどいだけで面白くないのか。ほなええか。
以上、夏休みの感想文でした。ずっと休みなんだけどね! 休職中だから!
読書感想文に頭を悩ませる学生諸君! この文章構成テンプレートパクっていいからね! 責任は取らないよ! どうする? の部分は本来はこの作品のメッセージを受け取ってどうしようと思ったかを書いたほうがいいと思う。頑張れ。