自分に自信がなかったから、仕事の単価をあげるしかなかった。
私は自分に自信がない。だから、仕事の単価を高く設定している。
500人なんて集められない
私は個人向けのコーチングをお仕事にしていて、対個人に自分のつくったサービスを直接提供することで生計を立てている。
業界の平均単価は、だいたい1セッション1万円/1時間。時給1万円と考えれば、それはすご~く割のいい仕事かもしれない。
けれど私たちの仕事には、セッションの提供だけじゃなくて、自分のサービスを買ってくれるお客さんと出会うための集客活動がある。
私の自信のなさは、この「集客」だった。
コーチングのスキルうんぬんよりも、もっともっと深刻に、自信がなかった。
もし会社員時代の年収と同じくらいの額を売上として稼ぐとなると、その単価じゃ【年間のべ500人】を集客しなければならない。
私は会社員時代に、ある程度マーケティングについて学んできた。
だから分かるのだ。
広告費をかけられない駆け出しの貧乏な個人事業主が、年間のべ500人を集客するなんて超難しい(っていうか、無理)ってことくらい。
私の高校はだいたい1学年350人くらい。学年集会で体育館に同級生が集まっているシーンを想像したら、青ざめた。
私一人のサービスを買ってくれる人を、こんなに集められるワケがない。(しかもあと150人足りないし)
膨大な広告費をかけて、コンサルまで頼んでマーケティング施策をゴリゴリに頑張っている会社が、売上がなかなかあがらずに困ってる世界だ。
駆け出し個人事業主が、簡単に、お金をかけずに、500人を集客出来たのなら。
色んな会社がこぞってその人にマーケティングコンサルを依頼するだろう。今のコンサルなんて、ポイーだ。
私は、「この世界で食べていける自信がない」と本気で感じた。
というか、こんなの正気じゃないと思った。
だから、単価を上げるしかなかった。
私はインフルエンサーじゃないからさ
私がもし、フォロワーもファンも多いインフルエンサーだったら、沢山の人に私のサービスを買ってほしい!と思ったかもしれない。
でも、現実はそうじゃない。
残念ながら、SNSのフォロワーは300人にだって満たない。
勢いで会社を辞めて、生計を立てなくちゃいけなかった私は、万垢を目指す時間も気力もなかった。
そんな悠長なことをしてられるほどお金にも時間にも余裕がなかったのもあるし、正直、「自分がインフルエンサーになるなんて無理だ」と思ったのも大きい。(それは今でもそう思う。)
だから、個人対個人、CtoCのサービスを仕事に選んだその時点で、もはやお仕事の単価を高く設定しないという選択肢はもうなかった。
自信があったから単価を上げられたんじゃなくて、”自信がなかったから、単価を上げるしかなかった”のだ。
結果的には、年間でたった数人のクライアントさんとのお付き合いだけで十分に生計が立つようになった。
東京で一人暮らしをしても1年間で100万円ちかく貯金できるくらいには、稼げている。
500人に買ってもらう道を選ぶ方が、夢も自信を持たなきゃいけない
仕事の単価を上げることは、「自信があるからできること」と思うかもしれない。
でも私は、そう思わない。
むしろ、「1年の中で1万円のサービスをのべ500人に買ってもらう道」を選ぶ方が、夢も自信を持たなきゃいけない道で、
「50万のサービスを買ってくれる人を10人見つける道」の方が、よっぽど現実的だと思う。
これはきっと、どんなお仕事にも言える。
1万円の案件を月に30個必死にかきあつめるより、月30万円の案件を結べる取引先を1つ見つける方が、手間もかからないし、何より、「早い」だろう。
よく、「単価を上げることに勇気が出なくて…」という相談をもらうけれど、むしろ、単価を上げないことの方が勇気が要ることだと思っていいくらいなのだ。
自分の名前で稼ぎたいのなら、自分の仕事の報酬設定を高くするという選択肢に辿り着くのは、ごくごく自然なこと。その決定に、自信を持ってほしい。
自分を安売りしないでほしい。
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