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【うつ病と共存した35年間】#3

【マルコとの出会い】

悪いことばかりではなかった幼少期

4歳の時に後に僕を救ってくれる存在に出会うことができた。大袈裟に感じるかもしれないけど我が家に猫がやってきた。

姉弟マルコpng

↑姉との3ショット写真は僕が5歳半の頃です。姉は一応顔隠しておきます。

猫の名前は『マルコ』名前をつけたのは姉だったと思うけど当時「ちびまる子ちゃん」のテレビ放送が始まった頃で、そこからきてたのかな?多分間違いなく。そんなマルコは平成2年の12月にやってきました。

12月8日、福岡は雪が少しちらつく天気。僕はいつも通り幼稚園が終わってバスを降り帰宅した。その日は珍しく母が自宅にいたがいつもと状況が変わっていた。なんと猫が5匹もいる・・意味も分からなく僕はテンション上がってたかな?

実はもともと何度か家に猫が出入りすることはあった。僕が住んでいた団地周辺は野良猫が多く、そんな野良猫たちは団地の色んなお宅にお世話になりながら生きながらえていた。漏れなく我が家にもやってきた事もあって猫には慣れていた。そしてよく我が家に出入りしていた『ジュリー』と名付けていた真っ白な猫。団地のエレベーターで待ち伏せし幼稚園から帰ってきた僕を待ち伏せし一緒に玄関まで歩いて行く仲だった。

そんなジュリーがしばらく現れなくなった頃、12月8日に4匹の子供を出産し我が家にやってきた。両親が団地内の組合みたいなものがあって、その責任者みたいなのをやっていた。ジュリーは団地内で出産した為、住民から「どうにかしてくれ」と連れてこられた。不思議な縁でジュリーと再開することになった。

ここからは母に聞いた話だけど、残念ながら4匹の子猫のうち1匹は息をしていなかった。1匹だけ胎盤もついたままでジュリーも息をしてないと分かり放置していたみたい。気温も低い日で体もカチカチ。その時まだ子猫たちをどうするか?保健所に連絡するか?まだ何も決まっていなかったけど母はせめて暖かいところにと、その亡骸をコタツの中で暖かい場所に置いてあげていた。その後母は近所の方とどうすべきか自宅で話していた。母猫と子猫たちはグッスリ寝ている。

そんな中、子猫の声がかすかに聞こえてきたらしい。しかし4匹ともスヤスヤと寝ている。母はまさかとコタツの中を見ると亡くなっていたはずの子猫が息を吹き返していた。母は慌ててその子猫の胎盤をとり体を綺麗にしてあげて付いたままだったへその緒も綺麗にしてあげジュリーの元に連れてってあげた。するとジュリーも我が子と認知しお世話をしてくれるように。

その息を吹き返した子猫が『マルコ』です

その後僕は帰宅する。しかし基本的に市営団地はペット禁止なの飼えるわけもなく保健所に連絡すれば殺処分されるのは間違いない。そして父が何よりも猫嫌いだった。なので飼い手を探すことになったのだけど3ヶ月ぐらいその期間は続いた。実はマルコ意外の子猫は親猫そっくりな真っ白な毛色の子だった。若干チンチラのようなフワフワした毛並みで直ぐに飼い手は見つかって順番に我が家から旅立っていって最後には親猫のジュリーも去っていき最後はマルコだけになった。

そんな3月頃かな?記憶にないんだけども僕と姉は2人で両親に「マルコだけは飼い続けたい!」っと必死にお願いしたそうな。実はこれ最近両親から聞いた話w 何で覚えてないんだろうな。でもね過去の自分を褒められるならもの凄く褒めたたえたい。後に僕はたくさん「マルコ」に救われる。


そう。僕は1人で家に帰っても決して1人ではなくなっていったんだ。


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