けのびの重要性
けのびは水泳をやったことがある人なら必ずと言っていいほど通る動作ですよね?
泳ぎを習い始めたばかりの頃は、やってた(やらされてた?)はずですが、ある程度泳げるようになってくるとだんだん意識しなくなってくる動作です。
しかし、「けのび」って水泳の基本動作(姿勢)ですよね?
どんなスポーツでも基本って重視されていませんか?野球なら素振り?相撲なら四股、などいろいろありますが、水泳の基本であるけのびって結構軽視されてませんか?
ということで、今回はこの軽視されてる?けのびの重要性と姿勢のとり方を書いていきたいと思います。
まず、何故けのびが大事なのか?というところですが、水泳において1番スピードが出ている部分ってどの局面なのかご存知ですか?
正解はスタート直後、つまり壁を蹴った後です。壁を蹴った後はどういう状態ですか?
そうです!「けのび」です!
つまり1番スピードが出ている部分がしっかりできていないと、1番スピードが出る部分で大きなロスが発生してしまいます。
これがけのびの重要性です。
では、この大事なけのびってどういう姿勢なのでしょう?
基本的には水の抵抗を受けない姿勢
というのが基本になります。
1番気をつけていただきたいのは、カラダの中心部、つまりお腹の付近です。
順を追って書いていきます。以下の手順は立った状態で行っていることを想定しています。
1 胸を軽く張ります(張りすぎるとカラダが反るので気をつけてください)
2 お腹を締めます(力を入れるのではなく、おへそをカラダの内側に引き込むイメージです。お腹を凹ますイメージという方がイメージしやすいかもしれません)
3 2までに作った姿勢を維持したまま、手を頭の上に伸ばします。この際に姿勢が崩れてしまう場合は、手を組む必要はありません。
以上となります。
まずは立った状態で行って、姿勢の確認をした後に実際に壁を蹴って行ってみてください。
実際にやる際には、下半身にも意識を向けてください。伸ばすことを意識しすぎると、カラダが反ってしまいので、気をつけてください。
でも、けのび単品での練習ってなかなかできないですよね?
でも、練習するチャンスはとてもたくさんあります。普段の練習の際に、皆さんは何回壁を蹴りますか?
25mずつで練習して、合計1000m泳いだら40回壁を蹴ることになります。この40回をただ蹴るのではなく、蹴った後の姿勢を意識しながら練習すれば結果大きく変わってきます。
ぜひ壁を蹴る際に、意識して練習してみてください。