【挿絵あり】№24_召喚術の授業は××な魔物と、 【月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生】の召喚契約BL
【月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生】の召喚契約を巡る攻防を描く、現代的で現実的なファンタジー召喚BLです。
グイッ
「っ!!?」
右足に何かが巻き付いた。
続いて左足、そこからさらに腰にも同様に巻き付かれる。
前に進めなくなったと思った、
次の瞬間。
僕は宙に浮いていた。
逆さまになった視界に、 あの花が、花だった魔物が映った。
ヤシの木ほどあった大きさは、共食いによって逆に縮んでいた。
だが、感じる脅威は前の比ではない。
足腰に続いて、腕や上半身にも絡みついてきたしなやかな枝によって、逆さまでなくなった景色。
それによって、魔物の変化をさらに詳しく見ることができた。
樹木の巨人のようだった魔物は、人に近い姿になっていた。
身長だけで言えば、僕より頭一つ分は小さい。
長くうねるエメラルドグリーンの髪は、途中から細い蔓に変わっていた。
その所々に咲いた花が髪飾りのようで可愛らしいが、自在に動く様には恐怖を煽られる。
蔓や花を身に纏う上半身は完全に人のそれだった。
長い髪も相まって少女のような印象を受けるが、その下半身は無数の木の根に変化していた。
今、僕を捕えて持ち上げている枝もその一つだった。
こうして魔物の全身を観察できるのは、不気味なほどゆっくりと引き寄せられているからだ。
(これは…成長や変化ではなく、もはや進化だ……)
魔物の凄まじい変貌に、僕は自分の魔力の特殊性を認めせざるえなかった。
体感では、魔力は総量の4分の1も取られてない。
この花の魔物が、さらに僕の魔力を吸い取ったら…
一体…どうなるんだ……
愕然とする中、僕はとうとう花だった魔物の目前に突き出された。
アイスグリーン色の滑らかな肌と、可愛らしい顔立ち。
ぱっちりとした目にはまる、無邪気さが浮かぶ紅色の瞳。
「ッ!、ひっ…」
その紅と目が合って、背筋に冷や水を浴びせられたかのように怖気がたった。
そこに加減を知らない幼子の、残酷さを感じたためだ。
花の魔物は僕をニタリと覗き込んで、”言った”。
"スごくおいしいのニ、もう、タべれない…
でも、またタべるから…
ニゲルナ"
テレパシーのようなメッセージを受け取った直後。
「っあア"!?
っう"アぁああああッ!??」
蔓を、枝を、花を使い、魔物は僕の身体を蹂躙し始めた。
今回はここまでにします~
ではまた~
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