『世界一やさしい「才能」の見つけ方』八木仁平 感想
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』に続いて、読みたいなーと思って買いました。
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私の取り組んでる自己理解が「才能」に差し掛かったので、このタイミングで読みました。
新しいことを教えてもらうよりも、自分を振り返って整理しましょう的な作業が多くなってきたので、モチベーションを上げるという意味でもちょうど良かったです!
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分かりやすい。論理的にかつ何をすれば良いのか超具体的に書いてあるので分かりやすいです。
この本に沿って、具体的に進めていけば「才能が見つかる」と思える本です。
本書での「才能」という言葉の意味は、いわゆる皆がイメージするような飛びぬけた素晴らしい才能、世界的に活躍できるような芸術やスポーツの才能ではありません。
誰もが持っているもの、必ず見つけることができるものと定義されています。つい、やってしまうことが才能です。
言いかえると、自然とやってしまうことと書かれています。
「才能は皆にある、しかも飛びぬけているものじゃなくて自分が自然とできることだよ」と言われると、自分も才能を見つけたい、見つかりそうと思えてきます。
見つけれられていないだけならば、ぜひとも見つけてそれを活かしたいと思えてきます。
私の場合も、本書で言われている「自分が自然とできること」を才能とは認識していなくて、「得意なこと」みたいな感覚はあったと思います。そして、得意なだけで、皆もできることだから才能ではないという感覚。
しかし、価値観を探している時にも感じましたが思ったよりも自分と他の人は大事にしていることは違っていて、得意なことと感じていたことも、人によっては全然興味がないというか出来ないこともあって、才能をたくさん発見したいと思いました。
才能は「包丁」のようなもの。すべては使い方次第というのも心を軽くしてくれました。才能は使い方次第で長所にも短所にもなる。
私は短所は直さないと、どうすればこの短所とうまく付き合えるのかと悩んでいましたが、それは才能を一面的に見ていただけで、使い方を変えれば長所になるというのはとても心が楽になりました。
そして、才能を活かそう、活かせる環境を探そうというのもとても腑に落ちました。学校では、不得意を頑張って埋めようとしてきましたが、自分の才能をどんどん伸ばして使っていけるようにしようというのはとても共感できました。仕事でも、苦手なことを人並みにできることが求められて、得意な人がすればいいのにと思ったことがありました。
また、短所についても触れられていて、才能を見つけて活かすまでは予想できましたが、短所をカバーする方法について具体的に書かれています。
才能を活かすことができることを前提に、それが出来たら短所のカバーも考えましょうというお話でした。短所のカバーを真っ先に考えるのではなくあくまで才能を活かすことが先です。
長所よりも短所に目が行きがちな人がほとんどだと思うので、短所のカバー方法は知りたい内容だと思います。
最終的には、見つけた才能を、活かす、そして育てる所まで述べられています。見つけられるというだけでもかなり目から鱗なのに、それを活かす方法、育てていく方法まで知ることが出来て、すごい本だと思います。
才能具体例1000リストが巻末についているので、そこから自分が該当する才能を見つけることも出来ます。
具体的な方法満載、書かれている話も分かりやすいたとえ話が多く読みやすい本でした。
才能が見つかるだけでも生きやすくなると思うので、ぜひたくさんの人に読んでほしいです。