日本の「精微な美しさ」
東京オリンピック2020の開会式では、日本が誇る「精微な美しさ」が見ることができ、とても良かったです。精微とは、ごく細かい所までよく整っていること。それを美しく見せる技は、長らく積み重ねてきた匠の技他ならない。
プロジェクションマッピングやドローンは、最新テクノロジーと「ものづくり」による緻密な制御の賜物であり、歌舞伎の見得(みえ)や木で型どられた五輪のマークは、何百年も引き継がれた日本の技である。一コマ一コマ区切ると地味に見えるが、それらを具現化することを裏打ちするのは、長い長い間多くの多くの日本人が積み重ね、引き継がれた経験によるもの。
コロナ禍における、オリンピック。祝うことは一旦横に置き、荘厳でいて美しい「日本の美」を世界に見せられたのではないか。特に「花火」をみて、そう思いました。本来なら、ドカーンと大きな四尺玉級の花火を見せたい。しかし、全て同じ大きさ、同じ高さ、色の統一をあの短い時間で制御し、見せられるのはすごい。
派手さにいかず、精微な美しさを世界に見せた。コロナ後、多くの人に日本に来てもらい、伝統の技に裏打ちされた日本の「緻密な美しさ」を、もっともっと見てもらいたいです。
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