一人旅 Episode-13 「古代・出雲」
出雲へ
さあ、旅も終盤です。
日本海沿いを駆け抜けます。
東萩駅から島根県方面の山陰本線は、午前中2本しがありません。
7:44発か、8:41発か。
7:44発であれば、出雲市駅に、11:23到着。これならば、お昼過ぎには、「出雲そば」が食べれます。
ホテルを7時半に出発します。
駅前ですので、十分間に合います。
今日もいい天気!約4時間の電車の旅。
ずっと、海沿いです。これも楽しいです。
海はずっと眺めていて飽きないです。
町によって表情も違う風に見えるんですよね。
まずは、益田駅へ。島根県へはいったところで乗換えをします。
島根県に入ってから気付いたのですが、山口県の駅は無人が多かったのですが、島根県側の駅は有人の方が多い。
駅も相対的に大きい。
島根県の場合、基本海沿いに住んでいるからですかねえ。そんなことを思いました。
相変わらず、車窓の写真がなくて、すいません。ずっと風景を見ていて、写真撮っていません。
出雲市まで途中見どころがないかというと、2007年7月に世界遺産に登録された「石見銀山」があります。
一度は行ってみたい。
(引用:しまなび観光より)
そして、近くの温泉津もいい感じです。ゆっくしたいです。
17世紀前半の石見銀の産出量は、年間約1万貫(約38t)と推定され、世界の産出銀の約3分の1を占めていたといわれています。
海外にも数多く輸出されていたので、世界の貨幣バランスに影響を与えていた場所というだけでも、かなり興味がそそられます。
しかし、今日はそれより大きいメインの「出雲大社」へ。
JR出雲市駅から、一畑電車・電鉄出雲市駅への乗り換えます。
駅はこじんまりとしています。本数も少ないので、時間近くにならないと改札が開かないようです。切符を買って、待機。
一両編成。お客さんは結構乗っています。
10分ほどで、「川跡駅」で乗換えし、出雲大社へ向かいます。
正式には、一畑電車北松江線から、一畑電車大社線への乗り換え。
こちらも10分ほどで「出雲大社前駅」に到着。
ノスタルジーな駅舎。かっこいいです。
もう、この時点で、12:40分過ぎです。
おなかがすいています。13時頃にはそばを食べたい。
大社までの参道を歩きながら、おそば屋さんを探します。
参道は、お土産屋さんか、お茶屋さんが多いです。
あっという間に、鳥居前まで着てしましました。
左手に、30人くらい並んでいる行列があります。
田中屋さんという、有名なお蕎麦屋さんです。
すごくおなかがすいているので、あんなに待てないです。
道を進むと、左手にいい感じの通りがあります。
あとで調べましたら、「神迎の道」という由緒正しき道でした。
旧暦十月十日、稲佐の浜にお集まりになられた八百萬神が大國主大神の待たれる出雲大社へと御神幸なさる道だそうです。
(引用:出雲大社正門前商店街神門通りおもてなし協同組合サイトより)
海(稲佐の浜 地図⑩)の方まで歩けばよかった!
しかし、歩いているうちに、ついに、お蕎麦屋さんを発見してしまったのです!
「きずき」外観イイ感じ。
行列もなく、3人だけ順番待ちでした。
入り口に、おすすめが書いてあります。
「とろろ割りそば1,000縁」「鴨みそごはん300縁」いいじゃないですかあ。
ここに決めました。
先に言ってしまうと、とてもとてもよかったです。
評価はこちらです。↓
もう一度行きたい!
さて、鳥居まで戻り、神域に入ります。
正式には、「いづもおおやしろ」と言うのですねえ。知らなかったです。
日本最古の歴史書といわれる『古事記』にその創建の由縁が記されているほどの古社で、明治時代初期まで杵築大社(きづきたいしゃ)と呼ばれていました。
主祭神はだいこく様として馴染みの深い「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」。
『古事記』に記される国譲り神話では、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲られます。
そのときに造営となる壮大な宮殿が出雲大社の始まりといわれています。
鳥居から大社まで長い道のりです。
道幅が広い。さすが。
多分、普段より人が少ないと思います。
どちらかというと寂しい感じです。ずっと下り坂です。
こういうのは体験したことがない参道です。
拝殿の前の鳥居が立派です。
青銅製で、1666年に毛利元就の孫の孫にあたる毛利網広が寄進したものとのことです。
拝殿で参拝です。
ここは出雲大社。
参拝の仕方が通常と違います。
二礼二拍手一礼という参拝が一般的ですが、出雲大社では二礼四拍手、最後にもう一度おじぎをします。
そして、御本殿です。
大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式。
1744年に再建されたものです。
もちろん中には入れません。
左手に行くと、神楽殿があります。
ここには、日本最大級の大注連縄(長さ13.6m、重さ5.2t)があります。
拝殿の方に戻りまして、宝物殿「神祜殿」に行きます。
ここでは、高さが48mあったとされる古代の高層神殿の存在を裏付ける「心御柱」が見れます。
2000~2001年にかけて出雲大社境内から発掘された13世紀前半頃の巨大な柱で、直径1.35mの杉の大木を3本に束ねて1本にしたものです。
マンション15階くらいの高さですから、かなりの高さです。
旧暦10月。全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。
神在月。
全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(かみごと)、すなわち人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて決められるといわれています。
地元出雲の人々は、神在祭の間を「お忌みさん」と呼んでいます。
この期間は、神議りに支障がないよう静かに謹んで暮らすことになっています。
私はちょうどこの後に来たので、つつましい感じが残っており、寂しい感じをしたのかもしれません。
帰りの参道で、ぜんざいを食べ、身体も心も温めました。
松江へ
一畑電車で、出雲大社前駅から、松江しんじ湖温泉駅へ向かいます。
電車好きには、こういうローカル電車は外せません。
2往復くらいしたい感じです。
途中から宍道湖沿いに走り、全部で約1時間の行程です。
(引用:出雲ガイドサイトより)
地元では“バタデン”の愛称で親しまれている「一畑電車」は、明治45年(1912)の創立から100年以上の歴史を持つ会社で、大正3年から4年にかけて出雲今市(現・電鉄出雲市駅)から一畑薬師のふもと(現在の一畑坂下バス停)まで開通しました。
元々は一畑薬師への参拝客の輸送を目的に建設された路線で、出雲からの参拝客の足として大きな役割を担っていました。
一畑電車の名称もここに由来します。
こういう、お寺や神社への足として、鉄道が引かれるパターンは多いです。
出雲大社前駅は、ちょっと駅舎にしてはユニークな建物ですが、昭和5年開業、国の登録有形文化財に指定されている歴史的建造物です。
現役を退いた日本最古級の電車「デハニ50形52号車」を自由に見学することができます。
出雲大社前駅を出ますと、まずは、高浜駅と遙堪駅の間で、粟津稲生神社がみれます。
20基の朱塗りの鳥居と社殿の間を電車が走るところで有名で、車窓から社殿と鳥居を眺めます。
川跡駅で、北松江線へ乗り換えます。
さらに進んでいくと、一畑口駅では、全国でも珍しい「平地のスイッチバック式(先頭車両が入れ替わる)」による発着が行われています。
傾斜がある山でのスイッチバックはよく見ますが、平地は初体験です。
一畑口駅からは、宍道湖沿いに走ります。
きれいな湖です。遠くに、JALの飛行機も見えます。
湖のすぐそばにある駅に降り立ちたいですが、今日はこのまま終着駅まで行きます。
終点は、松江しんじ湖温泉駅です。
駅名通り、周りは温泉街で多くのホテルが立ち並んでいます。
本当は、この中のどれかに泊まりたかった!
玉造温泉という選択もあったし。
しかし、全部満室でした。残念。
宍道湖の夕焼けは綺麗ということもあり、駅から宍道湖へ向かいます。
おお、確かにいい感じです。
駅まで戻り、バスでJR松江駅方面へ向かいます。
10分ほどの距離です。明日の松江町巡りのためにも、バスの車窓越しに町の雰囲気を感じ取りたい。
今日のお宿は、「スーパーホテル」。
一度も泊まったことがないビジネスホテルだったので、期待アリ。
いろいろ業務効率を行って、価格を下げ、売り上げ増のビジネスはグッド。
一番の効率は、チェックアウト業務。鍵がないので、基本、受付でのチェックアウトはない。10時までに部屋を出るだけ。このシステムはいいね。
部屋から出て、受付でどのくらい時間が必要か計算しなくてよい。
でも、エレベータが一つしかないので、結構エレベータ待ちが長い。
泊まるなら、下の方の部屋に泊まり、階段で降りることをお奨めします。
さて、部屋に荷物を置いて、ご飯を食べに行く。今日は、「カニ」と決めています。
どこで、食べれるのかわからないが、町を歩いていると、大きな蟹の看板が!
ここは絶対、蟹専門店に違いない。
予約なしで飛び込んでみると、一人ならカウンターで空いていますとのこと。
最後の夜、奮発して、「かにづくしコース 6,800円」
詳しくはこちらで↓
おなかいっぱいで、ホテルへ戻ります。もう蟹は当分いいです。
このスーパーホテル松江には、天然温泉があるのですが、コロナ禍ということもあり、行くのは止めて、部屋のシャワーで済ませました。
温泉は、コロナが収まってからゆっくり入ることになるなあ。
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