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ィイ・ヤシロ・チ vol.61 ニャンニャン参拝ドライブ 白鳥神社
ローカルニュースで見かけた、猫の御朱印と猫みくじ。二月下旬の頒布となっていた。
それを話題にすると、猫好き旅友は、お参りドライブしよう!と俄然乗り気になった。その勢いに沿って、普段ご無沙汰な香川県の東側のトリップ情報を収集するわたくし。
いつもの「神様の御用旅」ではなく、気楽なドライブ参拝もまた良しだよね、と浮かれ気分で計画を練る。
ゆっくり午前時刻に車でピック・アップしてもらい、目的地の白鳥町目指し順調に向かう。途中の休憩に立ち寄った、道の駅「みろく」。
スイーツやパン、カフェの在る建物は、古墳をイメージした独特のデザインで、背後に四国最大の古墳がある此処に建っているとは、知らなかったわたくし。ちょうど梅の花なども咲いていて、隣接の公園に至る歩道を飾っていた。時間に余裕があれば、公園も、と欲張るのだけれど、本日はこの後既にランチの予約を入れているので、お買い物時間がせいぜいのスケジュール。周囲をよく見まわすと、温泉も隣接していた。またの機会にみろく公園を楽しむ計画を立てようかね、と話し合う。なかなか歴史が深いねーと感心しつつも、車旅ならではの利便性をフルに活用し、お買い得の旬の果物や野菜、総菜を道向こうの産直販売所で買い込み、持参した保冷バッグに詰め込んで休憩&お買い物タイムは終了。お次はお昼ご飯処を目指す。
そうして無事に早めのお昼時、開店時間ぴったりに到着。人気店という口コミを見て、念のために前もって予約を入れた、三本松駅前の魚源さん。旬彩健美と生シラスのランチを夫々いただいて、新鮮さと美味しさに舌鼓をポンポン打った。早い時間帯でも大変な繁盛ぶりだったので、予約していてよかったねえ、と話し合う。たぶん飛込みでは断られたであろうな、と口コミ情報に感謝した。
口福タイムも幸せに過ごしたあとは、すぐそばの三本松駅前の巴堂でおやつゲットと、入店する。わたくしの高校時代は、母校のすぐそばにこのお店の支店があって、おいしいお菓子を友達とイートインしていた。和菓子店なのに、シュークリームや洋菓子もあり、緋毛氈の席に座ってサービスで出してもらったお茶と一個買いしたお菓子でおやつをするのが楽しみだった。懐かしい包み紙デザインもそのままで、一気に十代気分を思い出す。
楽しいスイーツミッションも完了し、10分ほどで本日のメイン、白鳥神社に到着。お天気に恵まれた週末ということもあり、駐車場には結構な台数の車が停まっている。それを見やった旅友は「猫朱印、おそるべし。猫好きが集まっているね」と同好の士の集まり具合を実感していた。
そうして、午後イチで白鳥神社参拝がいよいよ始まった。鳥居近くでもいろいろと楽しい発見をくださる、由緒ある白鳥神社。
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立派な境内の設えと生き生きと伸びる幹と枝の豊かな樹勢に、想像以上のイヤシロチ感がビンビン伝わってくる。すごいところだね、ときょろきょろ見回す二人おみな。
此処をくぐって拝殿前に、という神門の両側には随神さんではなくて、阿吽の鶴?がいた。掲示物によると、御鶴門というお宝な建築物だった。
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くぐった内側には沢山のカラフルな風車。そよ風吹くと、さやさやと音を立てて回るのも楽しい。
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そうして奥に目をやれば、日本武尊を彷彿とさせる剛毅な風格漂う拝殿が建っている。
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社務所を見ると、御朱印頒布に長い列ができていた。拝殿の参拝を終えたわたくしたちは、先に境内探検へと奥に進む。
境内のパワスポ的な箇所も堪能し、イヤシロチの御神気を存分に浴びる心地よいひとときを過ごす。
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そうすると、お天気のコンディションも大そう良いので、更に調子に乗ってずんずんと後方の白鳥の松林を進み、海辺まで行ってみようと決めた。
御愛嬌の日本一低い山も無事登頂を成し遂げ?そのまま海を目指した。
境内を出て、道路を横断し、ほどなく岸辺に着いた。
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気持ちの良い海風と青空が広がる美景にしばらく無言で佇んでいた。こちらの神様はやはりこの海からお出ましになるのかしら?と語り合い、白鳥神社を振り返ると、その背後に高いお山の姿が見えた。もしかすると、海とあのお山をつなぐ大事なエネルギーラインなのかも?そんなことを妄想しかけたけれど、いや、今日は楽しいニャンニャン参拝だった、と思い直す。
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海の水で禊いで、また神社に戻る。そうして、相変わらず長く連なる社務所の列に並び、目的のニャンニャン御朱印ゲットを果たした。
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帰宅してから、ヤマトタケルの御神徳「武運長久」から「武道」を掲げた「ぶどう餅」なる土産で直会おやつにした。このお菓子は、小豆の漉し餡を寒天膜で包んだシンプルなもの。それが、お店によって微妙に違いが出ているのも興味深い。
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引いたお神籤を開いてみると、其処には「ご縁」とだけ書かれていた。この猫の手は、招き猫の左手だったのだろうか?確かに、こうやって楽しくドライブ参拝できるのも、フットワーク軽い旅友さんのおかげである。この友情というご縁を、これまで同様ずうっと大事にしてゆかねばと心底思った、ニャンニャン参りであった。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。