すん旅16 食べて歩いて姫路城
願い叶ったり
有休を利用して、大阪に行くついでに姫路まで足を延ばすことに成功した。
いや、ついで等ではない。姫路城に行くことこそが、今回旅のメインである。
昨年の出張では、駅から眺めるだけだった姫路城。
ついにである。
ついに、出張以外で姫路の地に足を着けるときが来た。
時間の余裕は、心の余裕。
駅のエスカレーターはスマートに右側に並ぶ。「あれ?関西は左側じゃないのか?!」という毎回のパニックも今回は起こさず、駅構外へ一歩踏み出す。
さて、まずはカフェで昂る気持ちを整える。
姫路城へ続く商店街「みゆき通り」へ。
はまもとコーヒー。姫路のアーモンドトーストが食べたくて、ネットで何日も前からチェックしていたお店。
いざ、入店。平日でも店内は賑やかで、年齢層も幅広い。皆楽しそうに寛いでいた。
念願のアーモンドトーストを早速注文。
一言で最高。珈琲もこくがある。香ばしいナッツとふんわりパンの生地が奏でるハーモニーは、しばらく頭の中で鳴り止まなかった。
小腹を満たして、後はお城へ一直線。
カフェで落ち着けたはずの気持ちが乱れる。
さずが、国宝、またの名を白鷺城。
これは幻覚ではないのだ、と足を早める。
憧れが目の前に。感動しながら入城。
城壁や石垣、景色。
ひとつひとつを目に焼き付ける。
言葉では足りない程の美しさだった。
帰り道で懐かしい感じのアイスクリームを眺めていたら再び小腹も空いてきた。
と、いうわけで、大阪に出向く前に食したのがこちら。
一口惚れした姫路おでん。
昨年と同じく、駅構内にて。卵はなるべく控えており、単品で好きなものをオーダー。
生姜醤油を染み込ませ、一口食べては旨さにニヤリ。
おでんの如く、味わい深く歳を重ね、姫路城のようにいつまでも健在でいたいものである。
と、いってはみたものの、まずは有休分働いて、3月の山場を乗りきらなければならないのであった。