アートについて伝えたい、大切なこと
こんにちは!
NPO法人 NAGOMI MIND 代表&編集長の塚田ひろみです。
私たちの活動の特徴であり、大切にしていることの一つにアート・芸術的活動があります。
そのことは、以前こちらの記事でも書いていますが、今回はこの数週間でアート(特に現代アート)についての自分の思い入れが、ようやく言語化できてきたので、<アート>にピントをあわせて伝えたいと思います。
まず、私自身は自分のことを、職業としてのアーティストだとは思っていません。表現することは好きだと思いますが、定期的に何かを作るというのは、、文章ですね!(夢は山奥で文筆活動をすることです(^^))
アート鑑賞は以前から好きで、今まで、対話型アート鑑賞のファシリテーターとして、現代アートをみんなで一緒に鑑賞する活動や講座開催をしてきました。なのですが、もう一歩届かない。もう一つ、何かが必要だなと感じていました。
そうして今、NPOの活動を通して様々な素晴らしいアーティストさんとご一緒させていただきながら、鑑賞・対話だけでなく、自分でつくる・表現する・身体性を伴う活動が徐々に形になってきています。
その身体性にプラスされた対話だからこそ生み出せるもの。それに私自身とても価値を感じています。
では、その価値ってどんなこと?
という1つ目は、自分自身の出した答え、自分から芽生えてきたもの、その全てにOK!正解だよという許可。それを、まずは自分自身に出せること。
「現代アートって、よくわからない」という話はよく聴きます。全くその通りで、一見、よくわからないですね。
でも、その自分から生まれた「意味がわかんないもの」でも、作り手なりの大事なストーリーがあります。それを例えば、親子で伝えあってみる。ということは、「何かができる自分だから」ではなくて、「どんな自分でも受け入れてもらえるんだ」という感覚を育ててくれます。「生きてるだけで、呼吸するだけで、自分には価値があるんだよ」というメッセージにも繋がります。
そうして、自分自身に深い自己愛・自尊心が芽生えてくると、周りの人のどんなこたえも、「よくわからないから興味ない」「自分とは違うから嫌い・許せない」ではなくて、「そうなんだな」「あなたは、そう考えるんだね」と、受け止めて、認めてあげることができます。
2つ目は、そうした余白・余裕をつくってくれること
心のなかに、余白・余裕がたっぷりの器をつくってくれます。目の前の出来事や、人の振る舞いなど、それを受け止める大きな器。それは子どもたちと過ごす大人にとってはとても大切なものではないでしょうか。
自然や子どもは、都会になれきった大人にとって予測不可能で、その読めない部分がときに「厄介」だと感じられるのでしょう。
子どもたちと大人が、穏やかに、やさしい関係性を持って過ごしている場所。見ているこちらも落ち着いてくる、そのような様子の中には、大人の方に、このような大きな器が感じられるものです。
子どもらしい様子、例えば、ストレートな言葉の表現、どこか違う場所に行きたくなる衝動、怒る・泣くという感情の動きや言動を、少しでも許せなかったり、いつも禁止して過ごす。
そうではなくて、「またやってるなー」「たまに、そうしたくなるんだよね」とにこやかに見つめていられること(見つめていながら、ここまではOKとしっかり線を引いたり、見つめつつもしっかり声はかけたり)。
そうした、人間性というなんとも不明瞭ながら大切なものを育てていくために、現代アートってとてもいいと思うのです。
まだまだ、伝えたいことがあるのですが、また次回に。
NAGOMI MINDが主催するアートのワークショップは、今年の後半にお届けする予定です!楽しみにしていてくださいね。
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