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菩薩達磨の合掌

菩薩達磨のボディワーク、易筋経と洗髄経の始まりは「合掌作り」からです。

私も初めてこの「合掌作り」を教わった時は、なんでこんな面倒なやり方で合掌をするんだろう?
合掌なんて子供でも出来るのにと、疑問に思ったものです。

ところが、子供の合掌と大人の合掌には違いがありました。

子供が作る合掌は、肩甲骨周りがしっかり動いていました。それに対して、ほとんどの大人が作る合掌は、肩甲骨周りが動いていません。
言葉は悪いですが、大人の合掌は気なしに手のひらと手のひらをくっつけただけです。
菩薩達磨は、まずその手先だけの動作から改めてましょうと伝えています。
その腕の使い方では、肩こりひとつとっても改善しない。ましてや健康寿命は延びないし、カンフーや太極拳も教えられない。と言っています。

さらに菩薩達磨は、
子供の頃のように、姿勢良く、全身が繋がった体で動きましょう。
部分的に鍛えるのではなく、ほぐして緩めて、無駄な力を抜いて、子供の頃の楽な体を蘇らせましょう。
楽になったら全身を繋げましょう。
緩めて繋げて、繋がったら鋼の心体になりますよ。と伝えてくれています。

要するに「野生の体」です。

易筋経の意味は「筋肉の使い方を変える」です。

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