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だれやめとまえわり ー鹿児島 旅の栞ー
― 2000年07月24日 ー
「機内販売のご案内を、いたしております」
CAの声が優しく響き渡る。
ここは、パラオからの帰り、中部国際空港へ向かう、JALの機内である。
機内販売には、興味がない。
深夜便、オイラは眠いのだ・・
薄っすらと目を開け、機内販売のワゴン商品に、目をやる。
「ん?」
あ~っ! 買います、買います!
22ドルですね
◇◇
いも焼酎のイメージは、最悪であった。
大学時代は、山登りをしていた。そして、山行(登山)の際には、先輩から酒瓶の差し入れがあった。その中でも苦手だったのが、芋焼酎であった。
夕食後、テントの中で先輩交えて、お酒を酌み交わす。
山での水は貴重品、焼酎もストレートであった。
もちろん、冷えているわけがない。
むさ苦しいテントの中、人いきれに入り混じって、何とも言えない芳香が充満するのであった。
◇◇
それがどうだ、この時JAL機内販売で買った芋焼酎
「森伊蔵」
日本円で2300円くらいの四合瓶、ちょっぴり高めの焼酎。こいつが、15年続いた私の、芋焼酎の負のイメージを、きれいさっぱり洗い流したのだ。
焼き芋様にホクホクの甘味を感じる酒質、なんじゃこりゃー
うますぎる!
◇◇
そして、舞台は芋焼酎の聖地、鹿児島
はい、本日のなぐなぐツーリスト(なぐツー)は、飯テロ
じゃんじゃん、行きますよ!
本日のお店は、「薩摩だれやめ処 まえわり屋」
おつかれーっす
手はじめのビール
![](https://assets.st-note.com/img/1681825006214-tfEd6JzL1o.jpg?width=1200)
さつま揚げ(つけあげ)は、必須だよね
![](https://assets.st-note.com/img/1681825298306-mrVWNXU2Uq.jpg?width=1200)
昨日のさつま揚げは、まん丸でふわっとじゅくじゅく、甘みたっぷりなタイプであった。それに対して本日のさつま揚げは、厚揚げっぽい真四角で、少し固めホクホク系、甘さ控えめ。
みなさんは、どちらのタイプがお好み?
どっちも食べたい!
ですよね~(笑)
まえわり
こんな感じの、焼酎品書き
焼酎だけでも①~⑥まで、6ページ!
![](https://assets.st-note.com/img/1681825740118-i5xsfZhGBE.jpg?width=1200)
飲んだことないやつがいいなぁ~
せっかくなので「まえわり」されているやつがいいなぁ~
「やきいも黒瀬」と、えーっと 「島美人」にしよう、どちらも「燗」にしよう。
へぇ、島美人は、長島のお酒なんだぁ。行ったことがある場所だから、親近感がわくなぁ
あっ、そうそう「まえわり」ってなに?
説明しよう!
まえわりとは、前日にあらかじめ焼酎の水割りを作っておいて、アルコールと水を馴染ませておくこと。
とんがった味ではなく
なんだか、やわらかい。ふふふ
そして、(前日に加水されているので)温かい焼酎を飲むには、お湯割りではなく、燗する必要がある。ただ、日本酒とは異なり、湯煎ではなく直火が多い(と思う。。)
◇◇
はーい、それでは
鹿児島の夜、お酒のお供たちの紹介でーす!
![](https://assets.st-note.com/img/1681906291503-FYD2ykDVMt.jpg?width=1200)
酢味噌とワサビで味わう
キビナゴを刺身にする
ままごとのような手仕事、尊敬します。
(体長10cmのキビナゴ、手開きでさばくらしい)
![](https://assets.st-note.com/img/1681906583919-aKaZjpY7FH.jpg?width=1200)
今(2月)が旬、タカエビ
東シナ海の甘味処
あまーい!
![](https://assets.st-note.com/img/1681906859040-NVFHPb4LRz.jpg?width=1200)
こんどは、ピリ辛唐揚げ
キビナゴ、大好物なんです。ふふ
このあと、一夜干しもいただきました。地元愛知のイオンでも一夜干し売っている時があります。そんなときは、即ゲット!(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1681907267620-KKH9wnoOVv.jpg?width=1200)
「カツオの腹皮」
枕崎地方では、トロ部分のことを腹皮と言います。地元スーパーで、カツオのたたきはよく見かけるけど、はらみ部分ってあまり売ってませんよね?
これが食べられるのも鹿児島ならではですね。
ホントは、枕崎で食べたかった。地元で食すのがなぐツー。
まぁ、焼酎に合うことこの上ない。くせツヨな鰹が濃縮された味わい、弾力のある歯ごたえ。
あ~ た・ま・ら・ん
◇◇
記事の途中ですが、ここでお詫びが・・
焼酎は、各ページから2つずつセレクトしつつ
6ページ全制覇を目指したんですが・・
4ページ目で、ギブアップ(泣)
そして、色々飲み過ぎて覚えていない・・(汗)
有名どころを味わうもよし、地元でしか飲めないレアものを味わうもよし、「まえわり」されている焼酎だけでも50種類くらいあったので、ぜひまえわりでご賞味あれ!
だれやめ
本日も「なぐツー」にお付き合い
お疲れ様でした。
店名にもある「だれやめ処」とは
だれ(疲れ)やめ(とめる、洗い流す)
まさに、旅の疲れがとれた酒席でした!
そういえば、パラオ語でビールのことを
「ツカレナオース」って言ってたなぁ・・
昭和か!
(つづく…)
ー 補足 トップ画像 ー
指宿のローカルスーパーの店頭にて、
焼酎(一升瓶)を2~3本まとめて買うのが、ご当地流
さすがです・・
鹿児島おススメのお店、コチラもどうぞ
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