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結論と結果は別!

しばしば、結論と結果を混同してしまう人を見るので、ここでの意味になるがそれぞれの意味を整理しておく。

結論とは、取りうる選択肢のそれぞれの期待値だということにする。

例えば、わかりやすく確率で例えるが、それぞれの目が出る確率が同様に確からしいサイコロがあるとき、この状況における結論とは、それぞれの目が出る確率はそれぞれ6分の1だということだ。

結果とは、その選択肢を実際に選択した後の具体的な数値のことだ。

例えば、先述したサイコロを振った結果、実際にどの目が出たかということだ。

現実で、結論と結果を混同してしまう状況というのは、人が操作できることは結論までなのに結果までを操作しようとしてしまうことや、実際に出た結果のみで結論の正誤を判断しようとしてしまうことだ。

例えば、人生で選択を迫られたとき、その選択をする前にそれがうまく行くかどうかまで求めようとしてしまうことや、スポーツにおいて、本質は期待値の高い選択が取れたかどうかなのに、選択した後の結果だけを見てその采配がいいか悪いか判断しようとしてしまうということである。

現実では、結論と結果の間で努力で影響を与えられる余地があるが、それは今は考慮しない範囲で説明する。(何か選択をした後に、した選択を正解にしようとするというようなこと)

人は結論を具体的なものだとしがちだが、本当は方程式や可能性というような抽象的なものであると私は考える。

逆に、結果とは具体的で個別なものであるので、たったひとつの結果から抽象的な結論を断定することは難しい。

結論が抽象的な可能性になることを知り、結論と結果の間が隔てられていることを認識すれば、その2つを混同してしまいにくくなるだろう。

以上が私の考える結論と結果と、それらの違いだ。

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