映画『嵐が丘』を観て
10月になったのにまだ30℃が続くって
どういうことなんでしょうか☀💦
今月から週3日勤務にさせていただいているので
またいろんな映画を観ていこうかなと思っています。
英文学三大悲劇
昨日は今までも何回か観た大好きな映画である
『嵐が丘』(1992年版)を久しぶりに観ました。
『嵐が丘』はイギリスのブロンテ姉妹の、エミリブロンテによって1847年に書かれた長編小説です。
シェークスピア『リア王』、メルヴィル『白鯨』
と並び英文学三大悲劇とも言われています。
エミリーブロンテは『ジェーンエア』を書いた
シャーロットブロンテの妹でもあり
ブロンテ三姉妹としても有名です。
19世紀前半のイギリスヨークシャー州ソーントン生まれです。
初めて読んだ時
私は大学生の時に真冬の北海道にひとり旅をした際初めて『嵐が丘』の原作を読みました📙
吹雪の中のペンションでひたすら嵐が丘の原作を1日中読み耽り、その荒涼としながらも純粋で美しい世界観と北海道のペンションの雰囲気があまりにも合っておりすっかり『嵐が丘』に魅了されてしまいました❄
あらすじ
☝のあらすじを読むと復讐の話なのかと思えますし、たしかに表面上はそういう流れなのですが、
この話はもっと深く壮大で、私は勝手ながら人の魂の話であると解釈しています。
18世紀後期のイギリスヨークシャー地方が舞台なのですが色々と激しい話です。ヒロインのキャサリンの父親が旅先で子供の頃のヒースクリフを拾って連れ帰ってくるところから始まる(そのあたりも今とはあまりにも違う価値観を感じます)のですが、
それにしても、この物語に出てくる人は本当に結構ろくでもない人が多いです。主人公のヒースクリフは今でしたら犯罪者レベルですし、ヒロインのキャサリンもかなり色々とやらかします。
キャサリンの兄のヒンドリーも、どうしてそんなひねくれたのかわかりませんが、とにかくひどい暴君です💧
しかも登場人物の名前もキャサリン・アーンショウ、キャサリン・リントン、ヒースクリフ、リントン・ヒースクリフなどなど、ただでさえ2世帯に渡る長い話なのにものすごくややこしいです💧
嵐が丘の純粋性
ヒースクリフは自分自身のことをvillain(悪党)と称する程の人間なのですが、その反面ものすごい
純粋性を持ち、キャサリンに対する情熱は凄まじく、三大悲劇と言われるのも理解出来ます。
男女の恋愛を超えた、これ以上はない魂レベルでのつながりを描いていると思います。
本当に長い物語ですが、途中キャサリンが家政婦のネリーに話す言葉にすべては凝縮されていると思います。
私は人への愛情を語る時、この言葉以上に美しい言葉を見つけられていません。
私の『嵐が丘』の一番の驚きは
エミリーブロンテという20代の女性が19世紀前期にイギリスの片田舎に住みながら、これほど重厚で激しく美しい文学を書いたというところにあります(エミリブロンテは30歳で亡くなります)。しかもこれがほとんど唯一の彼女の作品だということがまた驚きです。文学史上の奇跡だと私は勝手ながら思っています。
映画『嵐が丘』(1992)
坂本龍一がサウンドトラックを手掛けていて
それが物凄くこの世界観と合っていることもあり
私はこの1992年版『嵐が丘』があまりにも好きすぎて何度も観ています。
非常に長い原作を2時間足らずに納めているので
どうしても観る度に毎回物足りなさは感じてしまいますが、それを補ってあまりある音楽と景色の美しさに毎回魅了されます。
そして、ヒースクリフ役のレイフ・ファインズの
かっこよさがとんでもないです。
あんな風に想われてみたいものです…
トム・ハーディー版の2009年の『嵐が丘』も
あるのでそちらはこれから観てみます。
それぞれの違いについてまた書くかもしれません。
死ぬまでにはイギリスのヨークシャー地方に絶対行きたいです。
久しぶりに映画『嵐が丘』を観ましたが
うつ病になってから観ると登場人物の純粋な想いや悲しみが以前より物凄く突き刺さることがわかりました。
まだまだ書き足りませんが、長くなってしまったのでこのあたりでやめておきます💧
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