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すてきな退屈日和/宮田ナノ

何回も読み返している、大好きなコミックエッセイです☺︎



簡単な内容🐒


一言でいうと
シンプルなイラストで主人公の普通(退屈)な日々を描く漫画
である。

個人的ハイライト・メモ📝


店員にポイントカードはありますか?と聞かれ「持っていないです」と答えながら「こんな嘘でも100回くらいついたら地獄に落ちるのかな」と考える夏子、私の思考とは全然違って面白い。そもそもポイントカードを持っていないという嘘を罪悪感なくついていた。もはや嘘だとも認識していなかった。


この漫画の中でも、私の特に好きなエピソードは、"祖母の買い物"というエピソードである。

高齢女性とは思えないほど、大量の食べ物をポイポイとカゴの中に放り込んでいくばぁちゃんが、くるみパンを買うときだけ「ばぁちゃん最近これ好きでねえ、、、」とハマっていることを説明しながら照れていて、思わず「ここで照れるんだ…」と夏子同様に突っ込んでしまった。くるみパンにハマっていることを知られるのが恥ずかしいばぁちゃん、とても愛くるしい。守りたい。

レシートの長さを見て「じいちゃんがいた頃はこの2倍あったんだから」と言いながら、短くなったときがばぁちゃんの寿命だとしみじみする祖母に対して、ケロッと「じゃきっとあと50年くらいあるね」とさわやかにばぁちゃんを元気づける夏子、とても粋である。
私だったら「そんな寂しいこと言わないでよ〜」っていう言葉すら出てこないと思う。絶対「そっ、、、そんなことないよ!!」で終わっちゃう。粋な返しができる女性になりたいものだ。


感想💭


上記は前半部分のほんの少しのお話なので、その他にも退屈な日々を愛おしく送っている主人公のエピソードがたくさん描かれている。ボリューム満点。読み応えがかなりあり、ずーーーーっと癒される。

読み終える頃には、昨日も、今日も、明日も、良いこともわるいことも、すべてひっくるめて自分の日々が愛おしくなっていた。きっと他の読者もそうだと思う。

毎日の生活を抱きしめながら、今日も今日とて私なりのすてきな退屈日和を満喫して生きていこう🍵


おわりに💌


ここまで読んでくれたあなたに、とびきりのありがとう。愛を込めて<3

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