私が作った地味な空間

写真を撮ったり絵を描いたりしないので、これまで記事の見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」に頼ってきた。

このシステムはありがたい。私のような無精者でも、苦労せずにそれっぽい記事を仕上げることができる。

カテゴリーから何となく選んでもよし、記事に合わせて「夏」「コミュニケーション」などのキーワードで検索してもよし。たいていは文章の内容に近い画像を見つけられるし、しっくりくるものがなければ幾何学模様のようにどうとでも取れる画像を当てはめてもいい。

見出し画像をつけずに記事をアップロードすると、「あなただけに表示されています」という注意書きとともに、画像の設定をするように勧める注意書きが現れる。

使い方がわかっていなかった最初のいくつかの記事では画像をつけていなかったけれど、設定の仕方を覚えれば見出し画像をつけない選択肢はなくなった。

「こうした方がいいよ」という忠告には、大抵は素直に従う方だ。

最近、見出し画像をつけない試みを始めた。

文章だけで勝負!というほどの自信もないし、あえて奇をてらいたいわけでもないのだけれど、画像を探すのに時間がかかるのは「ちょっとなあ」と思っていたから。

記事の印象は見出し画像にかなり左右される。たくさん開いてもらえた記事は、タイトルや記事一覧の画面で見られる書き出しよりも見出し画像が良かったのだと思っている。あるいはタイトルと見出し画像のマッチングとか。

自分の作品じゃない画像がそれだけ大きな力を持つ。そのことがわかってから、画像選びにかける労力の比率が上がってしまったことに違和感がぬぐえなかった。

「自分で写真を撮ろう」ではなく「見出し画像をやめよう」となるところがズレているというか私らしいというか。

写真くらいスマホで撮ればいいのだけれど、古いスマホなのであまりきれいには撮れない。いや、ツールがないのは言い訳であって、私には写真を撮ることへの技術・動機・やる気が足りていない。noteを始めたのは文章を書きたいからで、記事の完成度を上げるために写真の練習をするだけの気持ちにはまだなれないのだ。

そんなこんなで、しばらくは見出し画像をつけない記事を試してみる。

地味だけれど、自分で作った空間という感じがして悪くない。

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