長屋のリノベーションについて3 庭づくり①
建物のリノベーションについて書いてきたが、実は外観のイメージを大きく左右するのは外構(庭や駐車場など)ではないか?と最近思う。
建物の工事は言うても一回で終わる。しかし、外構、特に庭作りは永遠に続くので、店の運営と同じだ。まだまだガーデニング初心者なので紆余曲折があることと、ああしておけば良かったと言う反省など、色々あるのでメモしておく。
最初は砂利のみの味気ないもの
工事直後の庭。建物の前は12台ほどの駐車場をとるため、取り急ぎ一番費用のかからない砂利式の敷き詰めのみにした。正直、あまり庭づくりまで頭が回らなかったのもある。今思うとなんとも味気ないが、庭は数年かけて育てるものだと思うと仕方なし。元々あった大きな柿の木は残していたが、その下のところも含め、建物の周りはぐるっと砂利を敷いた。徳島の砂利は、青石がメインで白っぽく、夏は太陽が反射して大変眩しい。
前から見ても、なんだかさみしげ。
店の裏は建物のキワの部分だけ砂利を引いて雑草よけにしていた。
雑草の防止のため、素人ながらに、カモミールやコスモスなどを植えたりはしていたが、根本的な解決にはなっていなかった庭づくり。やはり高さがそこそこある樹木などを植えないと多年草の枯れてしまう冬の時期は特に寒々しく感じた。
和風の庭を解体した石を使った庭づくり
流石に素人ではあかん!と売上を貯めオープン後1年後2015年に、植栽のプロに頼むことにした。相談をしたところ、面白い提案をいただいた。最近は日本庭園を潰して、手入れのしやすいコンクリートづくりに変えてしまう方も多く、廃棄物として和風の庭石などが多くあるそうで、その庭石を埋めて道のようにするというアイデアだった。
工事風景、エントランス部分。実家にあった、石臼なども使って色々組み合わせている。
裏にも子供達がケンケンパーができるような石の配置に。
草木は、自然に任せていたらその地に合うものが大きくなる
植物は数本は手入れが簡単なものを植えたもらった。数年かけてわかったことだが、草木はその地にあったものが早く大きく育つ。そのため、植えた覚えのない鳥のフンから生えてきたのか?という草木が育ったり、わざわざ植えた木はあまり目立たなくなってしまったり、小さめでいて欲しかった木がめちゃくちゃ大きくなってしまったり、グラウンドカバーが思うように育たなかったり(これは別記事で書く)、計画通りにいかないのが庭づくりなのだ、と思い知った。しかし、長年かけての実験のようで面白く、ガーデニングを趣味とする人が多いのも納得する。
草木の変遷を写真で置いておく。親に確認したところ、長屋ができる前はこの土地はフキ畑だったそうで、いまだにフキは根強く生えてくるのが面白い。食べて見たら、野生化していたのか、土の味とアクが強く美味しいものではなかったけれども。
●2015年
●2016年
●2017年
入り口左手にヤツデが勝手に生えてきた。多分鳥のフン。その左手に、柘榴を植えている。フキが勝手にどんどん育つ。カモミールも勝手に根が伸びたのか増えている。カモミールもなぜか2020年ごろには生えなくなったが、、謎だ。
●2018年
入り口左手に植えていたハイノキより、勝手に生えたヤツデが大きくなった。柘榴もどんどん育っている。柘榴の左手に新しく、イチジクを植えている。また、入り口右手にコムラサキ(紫式部の実が小さいもの)を前年植えたのがあっという間に巨大に!その周りは、植えた覚えのない紫蘇がなぜか生えている。フキは健在。
入り口部分も植えた覚えのない、ドクダミ、カタバミ、ヒメツルソバ。
●2019年
柘榴が初めて実をつける。
フキア放っておいたら、大変なことに!
2021年に、更に工事をしたので、それは次回に。また、2018年に台風で駐車場の木の塀が倒れて、それも工事している。下の写真は在りし日の木塀。