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【vol.7】周りの人をよく観察する「Personめがね」
前回は、できたことを見つける2つ目のめがね「Numberめがね」について解説しました。
今回はできたことを見つける3つ目のめがね、「Personめがね」について解説します。
第2章 「できたこと」を見つけよう③
周りの人をよく観察する「Personめがね」
「Personめがね」は、周りの人の反応に着目するめがねです。このめがねにも3つのレンズがあるので、説明していきますね。
1 ありがとうと言われた「感謝」のレンズ
周りの人から「ありがとう」と言われたことはありませんか。
「共有の場所を片づけておいたら、感謝された」
「先輩の仕事を手伝ったら、ありがとうと言われた」
感謝されるということは、あなたが気付いていない「自分自身の魅力」の発見にもなります。相手に感謝されたときに自分がどんなことをやったのか、これを思い出してみてください。
2 「ニコッ」としてくれた「表情」のレンズ
相手が「ニコッ」としてくれたことはないですか。
「他愛のない話で笑ってくれた」
「友だちに話をしたら、ニッコリしてくれた」
相手が「ニッコリ」したということは、自分もすでに「ニッコリ」していた証拠です。なにかしてあげたことの中に、笑顔が隠されていたことになりますね。表情のレンズで、「相手の表情が変わった」、この変化を見つけてみてください。
3 拍手をもらった「行動」のレンズ
相手の行動、拍手とか、握手などに着目してみてください。
「スピーチの後、拍手をもらった」
「ピアノを弾いたらプレゼントをもらった」
相手の反応の中に、自分の長所を見つけることができます。まさに、自分自身を客観的に観察できる。その道具が「行動」のレンズなんですね。何かしてあげたら相手の行動が変わった、ここを見てください。
「周りの人の反応」は、どんな意味があるのか
「感謝」「表情」「行動」のレンズを使って見ると、「できたこと」が思い当たるのではないでしょうか。
「Personめがね」は、自分がしたことに対して相手の反応を確認するためのめがねです。「周りの人の反応」というのは、自分にどんな価値があるのか
不安になったときの羅針盤になるんですね。
できたことが見つからない時は
「できたこと」が見つからない人に、私は、昨日、どんな人と関わりましたか?どんな人とコミュニケーションがありましたか?と聞きます。
すると、多くの人ができたことを見つけることができます。誰かのためにしたことは、みんなできたことだと思います。
ぜひ、このPersonめがねを使って、できたことを見つけてみてください。