自己成長には「できた」→「本当にできたって言えるのか?」という自問をしてみよう
突然ですが、皆さんは「自分の性格は変えられる」
と思いますか?
「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように
”幼児期に表れた性質は、いくつになっても変わらない”
という考え方があります。
本当にそうでしょうか?
いったい「性格」って何でしょうか?他人から見たら、その人から伝わっってくるものですから
「行動」と「言動」= 性格
ということになります。
無口の方がいたとします。周りにも「寡黙の方だな」と思われています。表情を見てそういう性格と見られているわけですが、結局その表情も、行動(筋肉レベルですが)と言動(話さないという)です。
だとしたら、自分の中身はともかく、人から見た性格は変えることが
できるということになります。行動と言動を変えればいいのですから。
私は拙著「絶対に達成する技術」(KADOKAWA)や「科学的にラクして達成する技術」(クロスメディアパブリッシング)で、目標達成方法論「PDCFAサイクル」というメソッドを紹介しました。
その中で
・自己成長OSを書き換える
という言葉を使いました。
要は、「自分バージョンアップ法」
です。そのたった1つの方法は
「行動して考える」
だけです。この”考える”という部分を、丁寧に言うと
”経験を振り返ること”
です。しかしこれがなかなか難しいのです。
人は「自分はこういう人」という思い込みがあります。
それが壁になって、深く思考することを妨げるのです。
「私って●●●は不得意なのよね」などと、心の中に無意識に
壁を作ってしまいます。なかなか成長できない人はこの壁が厚いのです。
一般論として、自己肯定感が高い人は、壁が少ないと言われています。
でもそれでは面白くありません。
私は、誰でも、壁が越えられる方法を考案しました。
思考法の技術として研修や人材育成に適用しています。
とっても簡単なことなのでここで紹介します。それが
「できた」ことを見つめること
です。
ところが人は「できた」ことを深く考察することはしません。
「できた」ことは終わったこととしてスルーして、次にやることを考えます。
反対に「できなかったこと」を反省するのはとても得意です。学生時代の勉強も弱点克服ですし、ビジネスマンもいつもPDCAを回せと言われています。
でもこれでは自分へのダメだしの毎日になってしまいます。自己肯定感が上がるはずがありません。やろう!という気力も続きません。
そこで私はあえて意識して「できた」ことを見つめることを推奨しています。
小さい「できた」ことに着目して、毎日思考してみてください。あれもできた、これもできた、とたくさんあるはずです。
すると自然に「自分もなかなかやるな」という前向きな気持ちになっていきます。
そこで次にやる本質的な「問い」があります。それが
「本当にできたって言えるのか?」
という自問です。
すると、その行動の目的が見えてきます。まさに目的思考が始まるのです。
実際、「できた」としても目指す目標や上位目的に照らし合わせた時に
不十分かもしれませんし、別のやり方のほうがよかったかもしれません。
それをじっくり考えるのです。「もっと別の方法がなかったのかな」と。
できたらメモ用紙に自分の本音の気持ちも書き記し、再度読み直すと良いです。自分の感情の揺らぎを観察するイメージです。
すると、本音の感情の奥にある「こうなりたいと願う自分=ありたい姿」に気づく時が訪れます。すると新しい行動が生まれやすくなるのです。
これが自分バージョンアップのたった1つの方法
「行動してまた考える」
ということなのです。
ぜひ自分の自己成長OSを書き換える活動を明日から実践してみてください。
3ヶ月間続けたらきっと「成長した」と周りから言われる日が来るでしょう。
以上