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机上でフラットな彼に

一緒に学習をした6年生。
普段は別のスタッフと過ごすのですが、諸事情で僕が久しぶりに一緒に学習サポートの時間を過ごしました。

知的障がいや学習障がいの類はないという診断だそうですが、教科学習をしてみると九九が覚えられていないとか、たし算の繰上りを指を使わないとできないとか、低学年で習う漢字の読み書きができないとかいう様子が見えてきます。

練習はしてきているようです。
九九などは小学校2年生から少しずつ続けてきているそうですが覚えきれていないという話を聞かせてくれました。
どうやら九九については、声に出す、書く、ということを繰り返してきているようなんです。
でも数年かかっても覚えられない、と。

彼にとってもなかなかの困り感のようです。

これからスタッフとも共有をしていくつもりですが、今日彼と学習をして、一緒に過ごして感じたことが一つあります。

もう少し別のアプローチが必要かな、と。
例えばもっと楽しく彼の持っている語彙を増やすとか、彼の持っている言葉を絵にするとか…そんなイメージの活動が必要な気がしました。

もう少しこれまでの彼の学習の過程をたどって、今書いたことに根拠が持てるようにしていきたいとは思います。
ただ、今日の時点で感じたのは彼との学習中のコミュニケーションをしていると、フラットな印象があります。
言葉も表情もジェスチャーも。

サッカーをやっていて、それはとても上手らしいです。
保護者の話では楽しそうに、声も大きく出して笑っているとのこと。

ぐるんぱの時間も楽し気にする瞬間があります。
それは、席から立って動きを入れているときです。
抑揚が出て楽し気です。
これがもっと増えることが案外大切な気がします。

学習への自信の無さがそうさせるところもあるでしょうが、それだけじゃないように思います。
机上での自己表現が難しいのかもしれません。
座ったままコミュニケーションを膨らませたり、机上活動で自己表現の要素を入れてみるとか…

こういう事を取り入れてみたいと思ったところです。

直ぐに成果がテストの点数とかに反映されなくても、机上活動でも楽しめるという新たな一面が掘り起こせれば、後々彼の成長の土台にはなる気がするのです。

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