久しぶり
本当に久しぶりに雪をみた。
去年の3月だか4月に関東で降った季節外れの雪をみたのが最後だと思う。
あまりにも久しぶりの邂逅だったもので、雪道での歩き方をすっかり忘れてしまっていた。
ああ恥ずかしい。
雪が好きだ。
雪国出身というのもあると思うけど、雪をみると「寒い」より「やった」が勝つ。
母は冬になるとパッとしない感じだったけど。
通勤に困ったりして憂鬱みたい。
まあ気持ちは分からんでもない。
通学で使う電車はよく止まる電車だった。
夏は雨で。冬は雪で。
僕はそういったイレギュラーに遭遇するとちょっとわくわくするタイプのあまり心の綺麗でない学生だったので、ぶっちゃけ困ったことはそんなにない。
これが通学でなく仕事やデートの予定だったらたまったもんじゃないな、と慌てて上司宛と思われる電話を掛けるサラリーマンを他人事のように眺めながら思っていた。
雪をみると色んなことを思い出す。
小学校のスキー教室で崖から落ちたなぁ、とか。
歩道が埋まるほど積もった雪の上を友達と這いながら帰ったなぁ、とか。
真夜中にチャリを滑らせながら友達に会いに行ったなぁ、とか。
いい思い出ばかりじゃないけど、やっぱり雪が好きなのです。
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