漁業認証普及は市場侵略の手段?

私は、基本的に認証制度が好きじゃないです。

例えば、トクホの鯖缶と普通の鯖缶の中身は変わりません。お金を払える大企業はトクホ取れるけど、頑張っててもお金のない中小企業は取れない。しかも、トクホの鯖缶はその取得コストを回収するため値段が上がります。

同じことは、他の認証にも言えます。

では、結局は認証制度で得をするのは誰か。それは認証機関だけです。

同じことは、漁業認証にも言えます。認証制度取ることが目的ではないのです。やるべきことをやるのが目的なのです。

認証を取ることを目的と錯覚させるのは、認証機関が儲けるための手段です。

元に、中小零細企業が多い日本の漁業において、取得に数千万円もの負担を強いる認証もあります。しかも、その中身は、審査員の海外からの渡航費や人件費です。

コレっておかしくないですか?

そして、水産業において「なぜ認証を取るべき」という論理が流行るのか。これは、大規模な海外企業が魅力的な日本市場に進出をするためです。

日本の商慣習は独特で、進出しにくい状況がある中、認証がないとダメとなれば、認証を持たない国内の水産物との競争を一気にパスできます。

これを資源保護、環境保護という大義名分で推し進めようとしているのが認証制度普及の本質なのです。

これは、見方によっては、経済的な侵略です。

本当に資源保護、環境保護をするなら生産者にとって実施可能なやり方を考える。これが本質だと思いますよ。

で、対案として考えているのは、魚を提供する事業者が資源管理施策を明示する。これだけです。

担保がないじゃないかという批判もあると思いますが、セルフレジがまかり通る性善説的な日本市場では十分に回るのではというのと、いざとなれば不競法等での取り締まりができるのではと思います。

これらは、ずっと思ってきたことです。今後、いろいろな人の意見を伺っていきたいです。

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