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レシピと論文と再現性

この前レシピ本を買ったんです。noteでもレシピを投稿されている酒徒さんの出された『あたらしい家中華』という本で、中華を作るために必要な調味料とか調理器具を極限まで減らしたレシピ本。

これ、めちゃくちゃいい。何がいいかって、とにかく簡単に「それっぽい中華」を再現できてしまうお手軽さが良すぎる。

ちょっと前に発売されてすぐに買って、何品か作ってみた。

レタスの湯引きに、豚と大根のスープ、長芋のスープ、そして今日はアサリ春雨を作ってみた。

レシピ通りのものがあるわけではなく、今日のアサリ春雨はシーフードミックスで代用して、野菜も足して、春雨が無かったからマロニーちゃんにして、ちょっと調味料を足してみた。

もはや原型を留めているのはアサリしかないといえばそうなるけど、それっぽいものは作れた。

美味い。しっかり美味い。レシピさえ守ればちゃんと美味いものが食べられることがありがたい。

でだ。手順通りに作ってて気づいたんです。

これ、論文の方法のところと同じなのでは??ということに。

論文で実験とか調査をするには「方法」とか「手順」とかがあって、論文にするということは「どうやってその研究をしたのか」をまとめる必要がある。

つまり、条件と方法さえ揃えれば既に研究されていることをそのまま再現できてしまう。再現実験というものもあるし、検証をするための追試もある。数十年前にされた研究が今ではどうなのか?とかを試すこともできるし、実験の一部の条件を整えれば手法を変えたことも可能になる。

いわば、論文の方法の部分はレシピみたいなものと書いても過言では、過言かもしれない。過言なのだろうか。

そして、今絶賛書いている卒論のことを考えてみた。果たして自分の書く卒論で、これから先どこかで使われるかもしれないときにきちんと再現実験が出来るのだろうか?アレンジをするための検討が出来るくらいの余地はあるのだろうか?と。無理っぽい気がする。

見直す前に身に刻むためにちょっとnoteを書いてみた。

それはそうとこの『あたらしい家中華』のレシピはめちゃくちゃ良いので自宅用、贈答用に1冊ずつ買っておいて損はないです。本当に。マジで。

ゼミのクリスマス会で「1人1つ、自分のあげたいものを持ち寄る」というイベントがある。このレシピ本と何かを足してプレゼントにするつもりでもう1冊買ってみた。これで同期か後輩か先輩か先生の年末年始がほかほかになるに違いない。

これを読んだ人もぜひ買ってみてください。買っても私には一銭も入らないけど、間違いなく良い冬になるのでおすすめです。

卒論、戻ります………

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