感情を、表に出す？出さない？
ウェーイ！は苦手
僕は、あまり派手に遊び歩くのは好きじゃないし、みんな集まってウェーイ！と楽しくやるのも得意ではない。
インドア派という意味じゃなくて、スポーツや旅も好きだけど、わりと孤独に楽しみたいという癖がある。
だから、スタジアムやパブリックビューイングに行き大勢で熱狂するスポーツ観戦はあまり経験がないけど、１人でこっそり涙流しながら応援するのは好きだ。
大人になるとチームスポーツをやる機会自体が少ないけど、１人で続けられる筋トレやランニングは好き。
友達と豪華な旅行というのはしたことないけど、１人でバックパックというのが得意。
基本的に付き合いが悪い
「落ち着いてる」という表現を使ってくれる人もいるが、親しくなりかけた人から見ると「ノリと付き合いが悪いヤツ」という感想も多いと思う。
「お近づきの印に、今度良かったら飲みに行きません？」
いきません。笑
酒が飲めないというのもあるけど、面白い話があるなら、お茶飲みながら聞きたい。
「長岡君って、酒もギャンブルやらねーし、女遊びもしない、ついでにタバコも吸わねー。いったい、なにが楽しくて生きてるの？」と、ある人に聞かれたのは１０年くらい前の話だけど、今でも忘れがたい面白い質問だ。
その質問に対しては、「それ以外、だいたい全部楽しいですよ」と答えた。笑
逆に全部やろうとした時期もあるけど、興奮すればするほど、マイナス感情の時間も増える。そういう生活で幸福度を積分すると、確実にマイナスになっていくのを感じた。
感情の波風が立たない
日常生活で、喜んだり、腹がたったり、哀しくなったりと、感情を表に出すのは、小さな頃からあまり得意ではなかった。
「嬉しいときは、もっと素直に喜んだらいいのに」と、小さな頃に母親に言われたことも覚えている。
あまり感情がないというパターンもあるが、自分場合は、人一倍爆発的な感情が湧くにもかかわらず、それを他人に悟られるのを極端に嫌ったというところがある。
思い返せば、小学校くらいまでは、それでも、とうとうブチ切れて友達と喧嘩するということがあったけど、大きくなってからより、強固に感情を隠すようになった。
大人になってから、「文化的な違い」（笑）で、ぶつかったり疎遠になった人はいるけど、 相手が腹立ってるわりには、こちらの方が冷めていたような態度を取っていた。
ところが、ここ１０年くらいになると、表に出ないわけではなく、本当に腹立つ事なんてなくなった。アホみたいにテンション上がって楽しみたい的な状況は、もとより無い。笑
より頑なに感情を隠すようになったのではなくて、感情に波風が立ちずらくなったという方が正しい。
なぜそうなった
理由は色々考えられて、会社員をやめたことで、嫌いな人には会わなくていい。これはけっこう重要で、職場の人が嫌だったとかじゃなくて、お客さんとか、付き合っている業者とか、会社の看板を背負っている以上、いやでも関わらなくてはいけない人がいる。
営業ノルマとか、失敗のストレスとか、組織に属するというのは本当につらい。その分、会社の経費で行動した上に、毎月当たり前の金額で給料がもらえるというすごい交換条件がついてるんだけど。
色んな人との関わりで出てくる感情を会社のせいにするから、自分ではどうにもならないことがストレスになってしまうんだと考えている。
自分＝会社になってしまった今は、自分で自分の愚痴をいってもしょうが無いので、色んなことが腹を立てずに割りきれるようになった。
職業柄、継続的に仏教に触れる機会があることも、大いに影響はあるだろう。
悟りに近づくとか、そういう大げさなことではなくて、仏教というのは落ち着いて暮らせる要素が少なからずある。というか、根本的な縁起や四諦の教えに立ち返ると、それが全てとも思う。
心理学、マインドフルネス、アンガーマネージメントとか、いろんなアプローチの自己啓発が定期的に流行るけど、仏教に関わっている人が見たら、それらは全部、仏教の一部を切り取ったように見える。
そういうった知恵、考え方というのが、テクニックとして習得したわけでなくて、いつのまにか染みこんで穏やかにしていられるのかもしれない。
唯一出る感情
逆に、つい表に出てしまう感情といえば、涙もろくなった。
心底かなしいとか悔しいということではなくて、「ちょっといい話」を聞くと、すぐにホロっとしてしまう。
朝ドラなんて数年前まではまっていたけど、毎朝泣くのは疲れるので、今は見ていない。
極端な話、べつに泣かせるほどのエピソードがなくても、「ああ、今日は普通で幸せだ」と思うだけで泣ける。
感動屋過ぎて、不便なことはたまにあっても、イライラしたり、落ち込んだりするのと違って、他人に迷惑はかからないことなので、この件については放置している。
人生いろいろあるけど、今日も普通だ。
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