言葉や思考の堅さを『自閉症』と言われてしまう子ども達
言葉の苦手がある子ども達には、それぞれに
全く違う理由から生まれた、全く違う種類の苦手があります。
例えば「WISC-Ⅳの言語理解指標(VCI)が60です。」
と、いうことになったとしても、
隣の子の60と、この子の60は、全く違うのです。
特に『自閉症スペクトラム』と、言われやすい子どもの場合は、
☆ 言葉を文字通り取ってしまう
☆ 自分と他人を区別していない
☆ 人との距離感や関係性が分からない
と、いうことがよくあります。
多くの人が『自閉症スペクトラム』だからそうなのだ。
と、言います。
実は、それは全く逆で
そのような苦手があり、発達のつまずきがあるから、
『自閉症スペクトラム』と、言われるのです。
この発想が『逆である』ということを、
認識することが一番大事だと私は思います。
子どもは、幼いとき、言葉を学び始めたばかりの時は、
『必ず』言葉を文字通り取ってしまうものなのです。
子どもは、自我ができる3歳ぐらいまで
『必ず』自分と他人を区別していない時期があるのです。
子どもは、赤ちゃんの時、幼児の時、
『必ず』人との距離感や関係性が分からないものなのです。
これは、本当に長い長い年月20年、30年・・・そういう月日が必要です。
大人だって難しいのです。
こういったことは、全て『一部の幼さ』です。
それが、他の部分とのアンバランスによって『幼さ』とは見なされず、
逆に『生意気である』『子どもらしくない』と誤解されることもあります。
『言葉を文字通り取ってしまう』のは、
思考にまだ堅さがあるからです。
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