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共感で人と企業をつなぐ求人メディア「ながの人事室」
人生の時間の大半を占める「仕事」。インターネット技術の発達やリモートワークの拡大により、今だかつてないほど仕事の仕方選びの幅が広がりました。しかし、選択肢が広がった一方で、人々が仕事に求めるニーズも多様化、複雑化し、自分が本当に求める仕事と出会うことが難しいという方も増えているといいます。
そんななか、長野県に共感をキーワードに仕事に出会える求人メディアが存在します。その名は「ながの人事室」。
こんにちは!今年1月から長野県特化型求人メディア「ながの人事室」のインターンを始めた、大学1年生のタイシです。私自身、「ながの人事室」に関わるにつれ、“共感”を軸にした働き方や仲間探しの魅力にどんどん引き込まれているのを感じています。
この面白さをもっと広げたいという思いから、まずは「ながの人事室」を運営するキーパーソンへのインタビューを全3回の連載でお届けします。
記念すべき第1回では、NPO法人MEGURUの創業者であり、「ながの人事室」の代表でもある横山暁一(よこやま・あきひと)さんにお話を伺いました。
横山さんは、地域おこし協力隊として長野県に関わり始めてから、長野県塩尻市のブランドづくりに精力的に取り組まれています。
取材を通じて見えてきた、仕事をする上での哲学や、「ながの人事室」が描く未来、仕事の選び方そのものを変える可能性についてお話を聞いていきます!
ながの人事室を立ち上げたきっかけ:仕事選びの違和感
タイシ:ながの人事室を立ち上げたきっかけについて教えてください。
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横山さん:地域に特化した求人メディアをつくろうと思ったのは、地域に向きあっていく中で、組織の人材課題に触れたのがきっかけです。企業と話していくうちに、右腕人材が不足していることに気づきました。企業の中でも右腕となれるのは、経営者の思いに共感し、同じ景色を見ていくことのできる人です。しかし既存の求人メディアでは、そういった人材はなかなか集まりません。
地域で活躍できる人材を集めるには、仕事内容や福利厚生などの条件だけでなく、経営者たちが持っている熱い思いについて知ってもらう必要がありました。
タイシ:やはり情報の少なさに原因があるのでしょうか?
横山さん:そうですね。私自身も移住者だったので、身の回りにもローカルで挑戦したいと考えている人は多かったんです。しかし、そのような情報が手に入るメディアは少なく、地域と接点が可視化されていないことに課題意識を持っていました。その2つをどうつなげるかと考えて、「共感」を起点にした仕組みをつくろうと決意しました。
日本で働く人の90%以上が「働きがい」を感じていない
タイシ:「共感」というキーワードを多く聞きますが、ながの人事室はどのようなメディアなのでしょうか?
横山さん:ながの人事室は「やりがいを持って働きたい」と願う個人と、「仲間となって主力として動いてくれる人と出会いたい」という企業をつなげるメディアです。具体的には、地域の企業や自治体のところへ取材に行き、組織の価値観や思いを引き出し、未来の仲間になるかもしれない誰かから共感を得られるような求人記事を発信する活動をしています。
タイシ:ただの求人情報ではなく、企業の思いや価値観にフォーカスしているんですね。それは、働きたい人にどんな価値を提供しているのでしょうか?
横山さん:働きたい人にとって一番大事なのは、仕事にやりがいや充実感を感じられるかどうかだと思います。ここでちょっとしたクイズを出してみましょう。
日本で「働きがいを感じている」と答える人の割合はどのくらいだと思いますか?
タイシ:どうでしょう、、、20%くらいでしょうか。
横山さん:実は、たった6%ほどしかいないんです。
タイシ:えっ、そんなに少ないんですか…!衝撃的ですね。
横山さん:ですよね。多くの人は仕事を「条件」で探してしまいがちですが、私はそれが原因の一つだと思っています。条件だけではなく、企業の価値観や思いに共感できることが重要なんです。だから、ながの人事室ではそういった情報を届けることで、個人が本当にやりがいを感じられる仕事を選べるようにサポートしています。
言語化をする、その過程こそが価値
タイシ:企業にとってはどんな価値を提供しているんでしょうか?
横山さん:企業には、自分たちの「本質的な価値」を見つめ直す機会を提供しています。私たちが取材を通じて掘り下げた価値観や魅力を記事にまとめることで、企業自身も新たな発見をされることが多いんです。
タイシ:具体的にはどのような反応があるんですか?
横山さん:記事を「名刺代わり」に使ってくださる企業もあります。自分たちの思いやビジョンを言語化することで、「共感してくれる仲間が見つかった」と喜ばれるケースが増えていますね。
タイシ:ながの人事室では「共感」を呼ぶ記事づくりが大切だと伺いましたが、どのようにしてそれを実現しているんですか?
横山さん:私たちは取材の準備や対話をとても重視しています。特に、取材前のヒアリングを徹底して行うことがポイントです。企業の現状や課題をしっかり調べて、どんな人材が必要なのかを整理し、その情報をライターと共有します。
タイシ:準備の段階でそんなに細かく調べるんですね。それにはどんな理由があるんですか?
横山さん:場合によっては、企業自身が「どんな人材を求めているのか」を明確に言語化できていないことがあるんです。例えば、「なんとなくこういう人が欲しい」という漠然としたイメージのままだと、求人記事を読んでも共感を得るのは難しいですよね。
タイシ:確かに、ぼんやりした情報だと読んでいる人には伝わりにくいですね。
横山さん:そうなんです。そこで私たちは、企業が求める人物像の背景や必要性を深掘りして、可視化するお手伝いをしています。そして、それをもとにライターと連携して、具体的で刺さる記事をつくるよう心がけています。
タイシ:そうやって記事をつくることで、どんな効果があるんでしょうか?
横山さん:企業の魅力や価値観がきちんと伝わる記事になるので、共感してくれる人が集まりやすくなるんです。それに、記事をつくる過程で企業自身が「自分たちの強みや魅力」を再発見することも多いんですよ。
タイシ:取材の段階から企業と一緒に価値を掘り下げる姿勢が、「ながの人事室」の強みなんですね。共感を呼ぶ記事の裏側にそんな工夫があるとは驚きました!
地域を創るのは地域人材
タイシ:ながの人事室で扱っているのは、長野県の求人オンリーですよね。なぜ、「長野県だけ」なのでしょうか?
横山さん:理由は、自らが住んでいる地域だから、というのが大きいでしょうか。塩尻市をはじめとして、自分が住んでいる地域を住民の僕自身が良くしていくのは当たり前のような気がします。だからこそ、自分の住む長野で本気になれる活動をしたいんです。
ながの人事室を通して目指す未来
タイシ:最後に、横山さんがながの人事室を通して目指している未来を教えてください。
横山さん:私たちが目指しているのは、「共感」を軸にした世界観や価値観を広げることです。長野には本当に面白い人や魅力的な企業がたくさんあります。それをもっと世の中に伝え、「長野ってつまらない」なんて言わせない地域にしたいですね。そして、求人が条件だけで選ばれるのではなく、やりがいや共感を基準に選ばれるような社会をつくりたいです。
タイシ:私は長野県出身なので、とても頼もしく思います。本日はありがとうございました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!!!
ぜひ一度、ながの人事室の記事をご覧ください。
長野で働く人々の魂を感じられるはずです!
ながの人事室のホームページ↓↓↓↓