晴れの日も雨の日も#354 二兎
「二兎」という名前の酒がある。愛知県の清酒だ。「二兎を追う者は一兎をも得ず」という有名な成句があるが、「二兎追うものしか二兎を得ず」というコンセプトで作られたそうな。
なじみのおでん屋の仲良し常連さんが、このネーミングが気に入って購入してこられ、ご相伴にあずかった。一飲してみて少し甘口かな？という印象を持ったが、確かにこのネーミングは良い。
何なら「二兎追いながら三兎を得よう」でもいいかもしれない。そういうのはがめつい感じでイヤだという人もおられようが、そのぐらいアグレッシブでも全然いいではないかと思う。
本来の成句は楚々と謙虚・堅実な感じでそれも悪くはないが、自分の欲しいものには正直になった方がいいような気がする。さらに身も蓋もない言い方をすれば、本来の成句のような姿勢・意気込みでは、結局一兎も得られずボーズで終わってしまうで？後悔するで？という気もする。
この常連さんとは、そんな話で盛り上がった。
そもそも追いかけたい兎が２羽もいるだけで幸せではないか。コーちゃんなどはもはや欲しいものもなく、自分が何を求めているのかよくわからないときもあるぐらいだ😅🤭🤣
酒の名前に関連して、福井県の「黒龍」という酒を十数年前によく飲んだことを思い出した。
当時私の所属していた事業部は赤字体質で。黒字につながりそうなこの酒をみんなで飲もう！と時の上司が提唱していた。その頃私は生意気盛りだ。自分なりに赤字の原因について思うこともあり、「何言うとんねん。あんたがその原因にバシッと切り込んでいかへんから赤字なんやないか！」と白けたような苦々しい思いのような感じで「黒龍」を飲んでいた。
もちろん、ブツブツ言いながらも、飲んでる内に私の機嫌は良くなるのだが。
で、もちろん、そんなことでは我が事業部の黒字転換は果たし得なかったのだが😅🤭🤣
酒の名前つながりでもうひとつ。三重県に「而今」という名前の酒がある（拙note#240）。「今ここ」を表す禅語で、今の私の心がけの言葉でもある。一度購入したいと思いネットで調べてビックリした。コーちゃんが普段飲むようなお値段の酒ではない。なにかの慶事・記念日にぜひ購入してみたいと夢に描いている。もちろんお贈り頂けるのであれば喜んで賞味させて頂くが🤭🤣
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今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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（つづく）