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晴れの日も雨の日も#326 口の重い人(おでん屋シリーズ#15)

行きつけのおでん屋さんでは常連さんと顔見知りになっている。
中には、ちょっと一見神経質で気難しそうな方もおられる。明らかに店員(高めの妙齢女性)と会話をするのを楽しみに来店されているのだが、彼女らも少し気を使っている。少なくとも絶対アンパイのコーちゃんに接するのと同じようにはいかないと思っているようだ🤭🤣

先日隣同士になる機会があり、雑談をさせて頂いた。
初めは、ポツポツと会話があったり、また黙って飲む時間があったり。
が、何かの拍子に、この方のしゃべりにスイッチが入った。大変楽しそうに語っておられた。

この間、私の方は
「ほうほう」
「へえー、そうなんですね」
「それでそれで?」
「それって一体どういうことなんでしょう」
程度のことしか返していない。会話のボール保持率で言えば90%以上先方さんだ。

で、ひとしきりしゃべった後「私は口が重くって」とおっしゃる。

私と店員さんは思わず「どこか?」「どの口が言うてんの?」という感じで顔を見合わせた。

その方は
「いや、ながいさんのお話がおもろいから」と話を続け、
「えぇ?今、わたしほとんどしゃべってませんよ?」
「えー?そうかなあ」となった。

もちろん私の上記相槌は最近しばしばテレビでAIがニュースを話すような無機質無味乾燥なものではない。感情も入っているし声の抑揚や間みたいなものも味付けされている。しかし、聞き方によって人はいくらでもしゃべるものなんだ、ということを改めて学ばせて頂いた。


口が重い、口下手だ、寡黙だ、と言う人・言われる人は世の中に少なからずいるが、言わないからといって何にも思いがないわけではない。その人の頭や胸の中にはたくさんの言葉が渦巻いているのだ。
言わないから、そういったものが無いように見てしまったり扱ってしまったりするのは、とてもあやうい。

話をちょっとマジメな方に転換すると、会議で誰も発言しない、なんて話を聞くことも多い。
自分なりの考えがあるが言わないのか、
そもそも考えがないのか、
あるいは考える気もないのか。この差は大きい。
聞く側に本当に聞く気があるのか、相手がしゃべっていないのは自分がそうさせているのではないのか。そんな話をコーチングセッションですることもしばしばだ。


で、おでん屋さんでのその話は、実は私は全然内容を覚えていない🤭🤣
言ってみれば月に1回か2回、たまたま会う人のその話をアカの他人の私が覚えていてもしょうがない。それはその人自身の話でしかない。
が、その時私は、話をしている人の気持ちはしっかり受け止めようとしていた。それがその人に響いたのだと思う。

もちろん、会社の会議では話の内容も大事で、こんな風にはいかないが🤭🤣


(ここまで本文1,097文字)

今日は来年33回忌を迎える亡父の命日。墓参は当然早々に済ませた。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(つづく)

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