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晴れの日も雨の日も#314 言い分

一寸の虫にも五分の魂という言葉がある。どんなに小さく弱いものでもそれ相応の意地や感情があり侮ってはいけない、という意味で使われる。拡大解釈をすれば、誰にもそれぞれ言い分があるという見方もできそうだ。

Aさんの話を聞いていると、どう見てもBさんが悪いように聞こえてくる。
一方でBさんの話によれば、問題なのはCさんで、Cさんがちゃんと自分の責任を果たしていないという。ふむふむ、なるほどそうなのか、と思ったりする。
が、Cさんに言わせれば、実はAさんこそ元凶で、しかも自分が害をなしていることに全く気がついていないのが問題だという。それだけ聞いていると、ほうほう、となりそうだ。

なんて、渡鬼かなにかのドラマに出てきそうな話だが、先日、実際こういう場面に直面した。

で、みんなそれぞれ一生懸命に力説している。自分の説に相当の根拠と自信を持っている感じだ。
コーちゃんに「その通り!君こそ正しい!」と言ってほしいのだろう。そうして「自分は間違っていない!」という手応えを実感したいのだろう。

コーちゃんにとっては、悪いが、どれが正しかろうが間違っていようが他人事だ。「ふ〜〜ん」「そうなんや」「へ〜」を繰り返すだけだった。それでもそれぞれ自分の話を否定されずに聞いてもらったことで満足そうだった😁

感じたのは、みんな自分を一生懸命守っているなあということ。
AさんはBさんが悪いと言うことで、我関せずという姿勢をとろうとしている。
BさんはCさんの出来ていないところにフォーカスすることにより、自分のことから目を逸らそうとしている。
Cさんは知らん顔をしようとしているAさんに否を唱えて、自分は悪くないということを間接的に言おうとしている。

真実がどこにあるのか知らないが、たぶん、Aさん・Bさん・Cさんそれぞれに問題があったり、その関係性に問題があるのだろう。でも、自分の保身は図りたいし、そう思えば思うほどそれぞれ言い分が出てくる。
ここで誰かが自らを鏡の前にさらし、「オレが悪かった」と言って、「オレにできることは何か?」と聞いて、できることから行動を改めて行けば、またあとの人たちにもそれが影響していく可能性は少なくない。状況がガラッと変わってくるだろう。

自分自身のことにせよ、自分が所属する小さい組織のことにせよ、それを守ろうとすればいくらでも言い分が成り立つ。でもそれはもっと大きな目的、たとえば個人なら自分がどうありたいかという人生の目的だったり、組織ならさらに上位の組織単位で実現すべきこと、からは乖離する一方だ。

この3人の話も、誰かスーパースターが出てきて「オレら、もっと大きな目的のために団結しようぜ!」と彼らの目を覚まさせてくれないかしら😁

(ここまで本文1,111文字)


ゆらゆらと気が立ち上る感じの早朝の空。今日も気力充実でいくぞ!

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(続く)

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