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晴れの日も雨の日も#353 ことのは
言葉の専門家が多数おられるnote界で「言葉」について語ろうなんて、おこがましいもいいとこだ。
と思いつつ。。🤭🤣
私もnote界に3年あまり住み着き、さらには「会話」を生命線とする仕事をしている。言葉の重要性とか威力については、人並み以上に認識しているつもりだ。特に「力」については、ほんのちょっとした言い回し・ニュアンスで相手の反応がずいぶん変わることも身を持って知っている。
最近通い始めたペン字教室では毎回お手本を頂くのだが、最近頂いたお手本は
「言葉には、人を喜ばせたり悲しませたり、すごい力があります。それだけに『言えばよかった』と『ひと言』は重いです。」
だった。黙々と字の練習に励みながら、このタイミングでこのお手本に巡り合う機運に思いが及んだ。
一方で、相手が発する言葉が必ずしも額面通りではなかったり、本当の思いは別のところにあるということもありうる。これも何度も経験済みだ。相手の話そのものを聞くだけでなく、その言葉の奥にあるものを感じ取ることの重要性にも目覚めた。それと同時に自分が使う言葉については、ビミョーなところをどのぐらいうまく表現できるか扱えるかということに関心がいっている。サラリーマン時代は、的確に伝えることにばかり目が行っていたような気もするが、関心のポイントが変わってきたようだ。
NHKアカデミアという番組がある。一芸に秀でた人等に語ってもらう番組で、録画を溜め込んで視聴している。しばらく前にトップレーサーの佐藤琢磨さんが出演しておられた。
言葉関連で私の中に残ったものがふたつ。
まず一つは目標にしていたレースで優勝した直後、言いたいことはいっぱいあるはずなのに言葉にならず、ひたすら叫び続けていたという話。ひとは本当に感極まった時言葉が出てこないというのだ。これは私も近しい経験がある。身体がブルブル震えるばかりで、うまくしゃべれなかった経験は忘れ得ないものとして刻み込まれている。
もうひとつは、赤ちゃんとお母さんは同じ時間を同じ思いで過ごすことでコミュニケーションをとっているという話。佐藤さんも海外で異国のメンバーとチームを組んだ時に言葉よりそうしたことをまず最優先にしたという。
いずれも上記の「言葉と本当の思いの関係」につながって、深く共感した。
「ことのは」の語源はなんだろうかとネットで調べてみた。
「こと」は「言」であると同時に「事」でもあったようだ。
発せられた「ことば」が「事(実)」にもなり得るとすれば、その重さは並ではない。で、言った「こと」でももう少し軽い意味をもたせようと「端」を加えた。こうして「言の端」という言葉ができたらしい。この「は」の漢字が、「葉」になったのは、「古今和歌集」仮名序からではないかと言われているという。
和歌をとりまとめた紀貫之が
やまとうたは ひとのこころをたねとして よろづのことの葉とぞなりける
と記している。
現代訳では「やまとうた(和歌)は人の心を種として、すべてのこと(事=言)の葉となって茂っていきます。」という意味だとか。
伝えたいことの種が、伝えた相手それぞれの心に蒔かれ、やがて成長し葉となり、その葉が伝えたい思いと伝わった思いが合わさったものとして、生い茂っていくといいなあと思う。
(ここまで本文1,335文字)
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今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)
#354 二兎
#355 役者
#356 こんな人いませんか?
(つづく)