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晴れの日も雨の日も#287 清水の舞台

俗に、勇気をもって大きな決断をすることを「清水の舞台から飛び降りる」という。
これを機会に調べてみると、清水寺の舞台から飛び降りた事例はどうやら実在するらしい。観音様に願を掛けて舞台の欄干から後ろ向きに飛ぶ。願いが叶えば無傷。だめでも極楽往生という死をも恐れぬ信仰行事だとか。もっとも今は飛び降り禁止になっているので良い子の読者諸氏はくれぐれも慎まれたい🤭🤣

信仰心が盛んだった往時はいざ知らず、令和の現代では条例で禁止されなくても、飛び降りる人は皆無だろう。清水寺の高さは約14m。後ろ向きにならずとも無傷で済む可能性は極めて小さい。
が、実際に清水の舞台から飛び降りるないにしても、それぐらい思い切って大きな決断をを求められることは実生活で起こり得る。あるいは、いつまでもウジウジとしているヤツに向かって、この言葉を投げかけて背中を押すこともありうるだろう。


結婚/離婚。
就職/転職。
新居購入/転居。
年老いた両親のこと。
人生の岐路ということには誰しも出くわすだろう。とりあえずここでは、今日の競馬でどの馬券を買うかといったことはそこには含めないこととする🤭🤣

誰だってコワイものはコワイ。そんな乱暴なマネはできればしたくない。おまけに「飛び降りるぞ!」なんてガチガチに肩に力が入っている状態では、あまりいいジャッジやジャンプができるとは思えない。本当にいい決断というのは、もっと自然に、熟柿が落ちるようにスッと決まるものなのかもしれない。


コーちゃんの事例を書く。
就職する際に民間企業に行くか教員に行くかはずいぶん悩んだが、民間に行くとなってからは会社選びはそんなに大それた決断ではなかった。結婚は勢いだけでしてしまい、「決断」した記憶はない。幸いに離婚を決断しないといけないような事態には至らずにこれまでやってこれた🤭🤣
2年前にサラリーマンを卒業したことは比較的大決断だった。周りから「ようやったな」と言われるところを見ると、一般論的には、思い切ったことだったのだろう。この時は、還暦という節目や当時の会社での処遇状況などからそういう道を選んだのだが、「このままでいいのか」と考え始めた時こそ力みがあったものの、途中からは水が高きから低きに流れるように、自然に落ち着くところに落ち着いたというのが本人の体感実感だ。

「今決めなければ」という場面や瞬間が人生にはあるのは間違いないと思うが、「今」が本当にその時なのかどうかは実はわからない。なかなか決められないというのは、天の時地の利人の和がまだ整っておらず、今ではないということなのかもしれない。そういう時に肩に力を入れて無理な決断をするのは、本当に自分の心に沿ったやり方ではないのではという気もする。

「飛び降りる」というのは自分の意志だ。決断をするには自分の意志が必要であり、自分の人生は自分で選び取りたい。もちろん「今は選ばない」という選択をして、しばらく流れに身を任せるという道もあるが、その場合でも、「流される」ということを自ら選択して、その状態を自覚しておきたい。そうして、一ところに留まっているだけではなく、そこでできる小さな変化を自ら起こしていきたい。それが決断の時期を引き寄せたり見過ごさないことにつながる。

最初からBig jumpを考えると足がすくんで動けなくなる。今ここでできるsmall stepを積み重ねていくことが、あとで振り返れば大きな一歩を踏み出したのと同じことにつながるのではないか。

ええい、飛び降りてやったぞ!というのは、なんとなく一見オトコらしいようなカッコいいような感じがしないでもないが、そんな無理せんでもいいんちゃう?なんて思っている。

長雨のあとの天神川。拙宅は隣接しており、万一のことがあれば大被害。。。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

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(続く)

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