見出し画像

晴れの日も雨の日も#310 走る・曲がる・止まる〜コーアクティブ

「走る・曲がる・止まる」は自動車の三大要素とか基本的運動性能だ。カーメーカーからその部品メーカー・材料メーカーまで、自動車産業の一端に身を置く人なら誰でも身近に感じている言葉だ。

最近私はこの言葉がコーチングにも通じるのではないかと思う時がある。
考えてみれば、コーチングのcoachというのは馬車を指すわけで、クルマ=馬車の現代版と共通点があるのは当たり前なのかもしれない。

コーチングは、問いにより考えを深め、それを口に出すことによって気づきを得るものと言われることが多い。この気づきというのは、大げさに言えば暗闇の中に差し込む一条の光のように、自分が進む方向性を照らし出すものといっていいだろう。
それはとっても重要で貴重なものなのだが、じゃあそれが見つかったら進めるかというと、事はそう簡単ではない。そこにはエネルギーが必要だ。コーチが横にいてくれるという思い。あるいはコーチがもっと積極的に背中を押すことがエネルギーになる。
自分の奥深くからこみ上げてくるような気づき、自分にとって本当にかけがえのないものが見つかれば、あとはそれに向かって自走していけるのだが、それでも道は平坦ではない。「私は一人ではない」という思いはそれを乗り越えるすごく大きなエネルギーになる。
そうして走り始めた後も、自分は今どこにいるのか、という現在地の確認が欠かせない。立ち止まって振り返ったり、点検したり、自分の姿を鏡に映したり。そのうえで、必要なら軌道修正をしていく。まさに走る・曲がる・止まるだと思う。


先日のコーチングセッションでは、お相手の方がある気づきを得られた。が、一歩を踏み出すことは容易ではない。うーん、というところでタイムアップとなった。

CTIジャパン コーアクティブモデルのトレーニングが先日終了した。3月から述べ104時間を過ごす中で私の技量・意識に変化がある。

上記のケースで言うなら、たぶん以前の私なら、相手が気付きを得られたことで満足していただろう。が、このトレーニングで「全てを受け止めることで相手の中にエネルギーが生まれる」ということを体感した今の私は、そこに至れなかったことを申し訳なく思う気持ちのほうが強い。
本来私は、相手に徹底的に寄り添って、相手の全てを受け止めて、相手と共に茨の道を切り開いていく姿勢で、相手にエネルギーを与えるべきだった。それが叶わなかったのは、時間切れということもあるが、タイムマネジメントも含め、もう一段ステップアップが必要だ。


コーアクティブは本当にすごい。理念や考え方もすごいが、それを理屈を超えて体感させるトレーニングプログラムもすごい。これはコーチングのトレーニングではない。より良く生きるため、自分探求のためのプログラムだ。
トレーニングを一緒に受けてきたメンバーの大半が、資格取得につながる上級コースに進むと言う。やってみるとみんなコーアクティブの魅力に取り憑かれるのだろう。

私はこのトレーニングの最大受益者の一人で、コーアクティブの信奉者だ。が、私自身は上級コースに進んでその体現者になろうという気はない。実際の企業社会や現実はコーアクテイブほどピュアで本質的ではない。コーアクティブと一体化するのではなく、得たことを活用しながらこの現実の中で生きていく、という私なりのコーアクティブ、私なりの自分との向き合い方、私なりの他者や社会との関わり方を模索し、実践していきたい。

(ここまで本文1,409文字)


抜けるような青空の下の六甲山。六甲おろしの神風が阪神タイガースに吹くか?

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之

コーチングのご相談などご連絡等はこちらに→nagaib61s83@gmail.com
本メルアドは皆様の「心のゴミ箱」でもあります。グチ、やり場のない思いやイライラ、悩みなどもどうぞお気軽にお寄せ下さい。しっかり受け止めます。「心のオアシス」を感じて頂ければ誠に幸甚です。
隔週金曜日メルマガ配信中。

メルマガ購読登録はこちらのQRコードからどうぞ

<予定(但し、臨時差し替え頻発😂)
#311 大きなお世話
#312 不安について
#313 言い分

(続く)

いいなと思ったら応援しよう!