2024.1.21 うどんは光る
子どもたちを連れて近所のショッピングモールへ。娘はアイス、息子はフライドポテトを買い、フードコートは早い時間でまだ空いていて、2人とものお気に入りの席は、駐車場や道路や近くの店や歯医者や山や空が見渡せる窓際の席で、隣におじいさんが1人で座ってなにか食べている。たくさん空いている席があるからわざわざおじいさんの隣じゃなくて何個かずらした席のほうが、と考えているうちに2人はもう座っている。
アイスを半分食べた娘がうどんも食べたいと言い、息子はもくもくとポテトを食べる。一番小さいうどんを買い、まだ残っているアイスをわきに置いて、娘はうどんを食べる。ネギと揚げ玉をよけて食べる。麺がつゆの中で光っている。空は曇っていて灰色っぽい、駐車場に車がつぎつぎやってくる。親子が車から降り、手を繋いでショッピングモールに向かう。車が来て、親が子をかばうようによける。
お風呂に入る前に娘がわたしを見て、お母さんみさえに似てる、と言う。みさえは、あの、クレヨンしんちゃんのみさえだ。あ、やっぱり、むさえかも。むさえは、みさえの妹だ。
みさえはわかるけど、むさえって、すごい名前だ。むさえ。あまりいないと思う。みさえとむさえはよく似ている。むさえはたまにしんのすけと遊ぶ。
みさえが買った高いチョコレートを、むさえとしんのすけはたくさん食べてしまう。むさえは安いチョコレートを溶かして高いチョコレートが入っていた器に流し入れ、偽装工作をする。昔もよくやっていた、むさえはしんのすけに話す。結局はばれて、しんのすけは鼻血が出る。
ショッピングモールにみさえが買ったチョコレートと似たのがたくさん並んでいた。バレンタインだからだ。