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心の癖

 連休の最中に、急に焦りの感情がやってきて、それは前から徐々にやってきてはいたのだけど、気づかないふりをしていた。
 本を読んでいても、読み始めたそばから、この本を、今すぐに読み終わりたい、それで、次の本が早く読みたい、と思ってしまう。
 小説を書いていても、この小説の推敲をすぐに終わらせて、早く次の小説を書きたい、と思ってしまう。
 詩を書くようになって、少しずつ、自分の詩が書けている、という実感が得られるようになってきた。楽しくて、それで、詩は、ゆっくり書けている。
 というか、ゆっくりしか書けない。詩の素みたいな文章をばっと出したあと、それを毎日、数十分間読んで、直して、また次の日直して、を繰り返している。
 小説も、それに合わせて、ちょっとずつ直すようになった。
 ゆっくり、焦らず、というのは、創作しているときも、子育てのときも、頭の中に常に置いている言葉なのに、つい、忘れる。常に頭に置こうと意識せずにはいられないほど、わたしはもともと、焦りやすい性格だ。
 今も、多分、焦っている。大丈夫だ、深呼吸しよう。これはもう、心の癖なので、なんとかするしかない。
 ちょっと、真面目にやりすぎた。もっと不真面目に、自由に。

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