2024.1.24 元気にしゃべり、はみださない
会社に勤めていたとき、池袋乗り換えでよく帰りにジュンク堂に寄って立ち読みをしていて、雑誌の中に小説が書いてあった。雑誌の種類がどういうものかも、小説の詳しい内容も覚えていないけど、雪山でスキーをしていた女の人が、雪の穴に落ちて、助けが来なくて、ああもう死ぬんだな、と思い、昔のこととか今の状況とかを頭の中で考えているのか実際に口にしているのかしゃべっているような言葉がずっと並んでいる小説だった。こういう小説もあるんだ、と新鮮で、驚いて、面白いなーと思いながら読んだのを覚えている。だけど、誰の、なんという小説か、ぜんぜん思い出せない。朝、寒いから、雪山の小説のことを今思い出したのかもしれない。
寒いと観葉植物の元気がない。暖かくなればまた新しい葉が生えるのだろうか。小さい葉が、だんだん大きくなるのを見守るのが好きだ。
面白い顔をした鳥や、大人しくてえらい犬や、飼い主に久しぶりに会えて大よろこびしている犬の動画とか画像を、指先ですっすっとやるだけでたくさん見れる。面白い顔をした鳥の名前を見たけどすぐ忘れた。
形がとてもきれいなデニッシュとか、まっすぐ切りそろえられたショートボブは、そこに人間の技術がぎゅっと詰まっている。
元気にしゃべる人がたくさんいる。文字を打つ、動画を作る、人は人みたいに元気にしゃべり、はみ出さない。
うちの子どもはカエルがとても怖い。