【物語る句】『いつか散る』の巻〜「夏目友人帳 伍」を基に 9 あんこ 2024年9月14日 19:07 『いつか散る』の巻秋澄みて変わらぬ姿若き祖母 悪戯な雨やさしきタオルうそ寒の祓い屋からの手紙かな 連鎖の陰のうごめく屋敷結んではいけない想い溢れれば 笑顔の祖母と音無しの谷長き夜の遠い祭り火連なりて 歪みなき世界へまなこを凝らす秋天の今日からは険しきをゆく 塔子と滋しあわせの羽いつか散る儚き者へ花降らせ 夫婦の窯の一夜盃行く秋の遊戯の宴かくれんぼ 猫のかたちの石にぬくもり【おことわりと御礼】お読み頂き、どうもありがとうございます。本作はアニメ「夏目友人帳 伍」全11話のタイトル(変わらぬ姿、悪戯な雨、祓い屋からの手紙……以下同)+特別編2話「一夜盃」「遊戯の宴」を入れ込んだ13句+ラストはオリジナルの1句で構成し、伍の世界にインスパイアされて詠んだ全14句(5・7・5と7・7の繰り返し)による創作物(物語る句)です。本作はインスパイアに基づく作品です。そのため、物語どおりの描写ではない部分もあると思います。また季語(季節)も順不同の部分があったり、無季の句もあります。形式は「5/7/5」「7/7」を繰り返す「連句」を基に独自にアレンジし、「物語る句」と命名して創作しています(実際には585、87など音数が多い句もあり)。あらかじめご了承願えれば幸いです。(ファンの方で不快に思われた方がいらしたら、申し訳ありません)いよいよ2024年秋より「夏目友人帳 7期」の放送が決定!「勝手に前夜祭!」と詠んだ第四弾。7期の放送までに何とか物語る句として続けて詠んでいければと思います。★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆【「伍」を詠んでみた感想】伍(5期)は、前回の夏目君の人生のクライマックスがひと段落し、再び日常生活と妖たちとの日々を濃淡たっぷりに描いた佳作と思います。特にこの期は「塔子と滋」や「一夜盃」など、夫婦(パートナー)を描いた作品が二本あって、他の期とは違う特色があると思います。そして、いずれも好きなお話です。二人家族が寄り添い、限られた命を共に生きる姿。人と妖の違いはありますが、儚く小さく、だからこそ輝かしい姿や時間として映り、観ていて心に沁みるものがあります。☆本作をこの世に生み出し、送り出してくださった原作者・緑川ゆき氏、アニメ「夏目友人帳」の制作スタッフの皆様に感謝申し上げます。※ちなみに、アニメ「夏目友人帳」1~4期の物語る句、そして「夏目友人情」の俳句連作を下記ページに掲載しています。ご高覧いただければ幸いです。また「物語る句の定義」と「なぜ、連句形式で詠もうと思ったか」についてご興味のある方はコチラをご覧くださいませ。【物語る句:アニメ「夏目友人帳」1~4期】 【オリジナル俳句作品:2作】 ダウンロード copy この記事が参加している募集 #私の作品紹介 107,916件 #詩 #私の作品紹介 #俳句 #物語 #作品 #夏目友人帳 #自由連句 #夏目友人帳伍 #夏目友人帳シーズン5 9 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート