日本発、世界を席巻中の『City Pop』とは?
日本の『City Pop』がどうやら、世界を席巻中のようだ。ここでいう『City Pop』は主に1978〜1990年に流行った日本版のAORとも言うべきジャンルです。レコードで発売されてたギリギリで、CD化されてない音源が殆どです。
ここ数年のレコード・ブームを手伝ってか、この分野は配信もCD化もされてないジャンル。アナログ盤を聴いた外国人が衝撃を受けた日本の80年代の音楽が急速にブームになりつつあります。YoutubeでUPされてる音源は全て外人によるものです。
City Popってどんなの?
現在40歳以上じゃないと、聴いてない音楽ですね。実例を上げると山下達郎、竹内まりや、大貫妙子、大橋純子、松原みき、杉山清貴&オメガトライブ、角松敏生など。BPM130〜140位のハネモノ8ビート。ドラムのキックとベースがぴったり合わさった、やや懐かしい、当時の都会派お洒落POPSです。楽曲はレベルが高く、丁度シンセサイザーが日本の音楽に浸透始めた頃の音楽です。殆どが実演奏なので高度な演奏の音楽が多いのも特徴。お洒落で都会的なメロウなメロディーが流行った時代です。
大貫妙子の『Sunshower』は5回再販するも完売
もう一つ例を上げると『Youは何しに日本へ』でわざわざ日本の中古盤の販売店DISC UNIONに大貫妙子の『Sunshower』(彼女の2nd Album)のアナログ盤を探しに来てた外国人がいたんですよ。彼だけではないようで、密かに外国では日本語がわからなくても、この『City Pop』にハマってる人が続集中。
ちなみに、この人気で『Sunshower』はその後、2018年12月までに5回ほどアルバムをプレスして再販したが、いずれも即日完売で現在入手困難です。私はCD復刻盤を渋谷のTower Recordで売ってるのを買ってしまいました。大貫妙子はデビュー〜3ndアルバムくらいまでは配信もされてません。CD化もされてない音源なので、入手困難。YoutubeにはUPされてます。
彼らのYoutubeの英語コメントを見てると、80年代の日本のノスタルジーを感じるらしいよ。日本を知らないんだけど、音楽、音源を通して、なんだが懐かしくて、しかもイカしたお洒落な音楽の雰囲気にやられてるらしい。しかも音楽の完成度が高いと注目のようです。
待たれる山下達郎、竹内まりやの配信
この『City Pop』は年代的にCD化されてない音源が多数。しかも一番人気の山下達郎、竹内まりやはSpotify等でも配信されてない。「もう中古レコード探すしかねー」って感じ。一部の人がYoutubuにUPするが、その度に著作権問題で音源消される。聴く方法がYoutubeしかないから、イタチゴッゴですよ。日本でも音源の入手が困難な年代の音楽なのです。
特に「Plastic Love/竹内まりや」は凄い事になってるね。人気が。どの編集プレイリストでも必ず入ってます。これが人気の『City Pop』の代表格と言っても良いです。日本人にすると「ああ、一時期流行ったな〜」って程度なのですが、外国の方にしてみると、この演奏、アレンジのレベルの高さ。Fusion、Funkをを彷彿させる、かっちりビード。アジアンなコード進行がとても不思議でお洒落な響きに聴こえるようですよ
ここ2,3年一部の問題かな?と思ってたのですが、今年に入って更に加速してます。北米、南米、Asiaとジワジワ広がりを感じます。しかも聴いてる年代が2019年時点の20〜40歳位の年代のようです。なので、最近は"City Pop"でYoutube検索すると、出てきますよ。色々色々。日本人の我々も忘れてるようなCity Popアーチストが。最近、Youtubeに溢れてます。しかもこの音源を作ってるのが、ほぼ外人。日本人じゃ無いところがミソです。
City Pop好き過ぎて自分でカバーしちゃった
この後、紹介する若い彼は好き過ぎて、自分でカバーしちゃってて、そのレベルの高さに驚いちゃいます。歌も日本語で歌ってるし。原曲と聴きまごう程の完成度です。相当聴き込んで自分のものにしてしまっていて、日本語の発音タイミングもバッチリで、歌も上手です。
まずは『Plastic Love/竹内まりや』のカバー。これぞ『City Pop』の代表ナンバーで世界中が注目のナンバー。原曲に負けない演奏レベルです。歌も竹内まりやを研究した成果が出てます。
そんで次は『甘く危険な香り/山下達郎』です。原曲の雰囲気、アレンジを崩す事無く完璧です。歌はソフトですが、丁寧にメロディを正しく歌おうとしてるのが伝わります。この曲に対する愛情がたっぷりで酔っちゃってますね。曲の世界観に。間奏のピアノソロも完璧。