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【子育て】言葉のない世界

私はいま、
言葉のない世界を生きている。

当たり前にあった
" 言葉 "による意思疎通。

言葉があるから、
私たちは自分の気持ちを
相手に伝えることができる。

赤ちゃんと過ごしていると、
そんな当たり前にある言葉の大切さを知ります。

新生児育児の何が大変で、
何がお母さんお父さんを追いつめるか
と言ったら、その一つは
言葉による意思疎通ができないから。

もし赤ちゃんが、
" オナカスイタ "
" オムツカエテ "
" ネレナイカラダッコシテ "
" チョットサムイカラフクキセテ "
" チョットナイテルダケデス "
と要望を言葉で伝えてくれるなら
育児がどれだけ楽になるだろう。

子どもを産む前に、
赤ちゃんの泣き声で何を求めてるのか
分かってくるという話を聞いたことがあった。

あの泣き声でその違いの何が分かるんだろうと
思っていたが、実際に育児をしてみると
確かに何を求めてるのか、
だんだんと分かってくる。

それは時間だったり、
泣き声プラス仕草や表情や
その子はこういうとき泣くという経験が
それを可能にしてくれる。

だがしかし、
本当によく分からないときもある。

母乳もあげたばっかりだし、
オムツも替えてるし、
部屋の温度もちょうどいいはずetc...

泣き叫ぶ我が子を前に、
なす術がないときがある。

そんなとき、
私もどうしたらいいのか分からなくて辛いけど、
こうして欲しいのにそれを言葉で伝えることの
できない我が子の方がもっと歯がゆいだろうなと思う。

だって、例えば
寒いから服着せてほしいと
言葉で言ってくれたら、
こちらもすぐ対応できて
難しい要望なんかでもないので
こちらにとっても赤ちゃんにとっても
簡単に済むことなのに、
MAXのエネルギーで全身を使って
顔を真っ赤にして泣き続けるというなんて
あまりにもコスパが悪すぎる。

どんなに便利になっても、
赤ちゃんの要望すら分からないのが人間だ。

アレクサに聞いても、
ChatGPTに聞いても、
この子の気持ちは分からない。
何でも分かろうとすることは、
人間のエゴであるなとさえ思う。

よく仕事と育児の大変さを
比べようとする話を聞くけど、
そんなもの比べられるはずもない。

仕事ももちろん大変だ。
お金を貰うという責任があり、
社会人としての常識を生きないといけないし、
時には自分を押し殺すことも必要だったりもする。

それと比較するために、
育児の業務内容を
赤ちゃんにミルクあげて
赤ちゃんのオムツ替えて
赤ちゃんの服を着替えさせて
赤ちゃんを抱っこして
赤ちゃんを寝かしつける。
と箇条書きにするともしかしたら
簡単そうに見えるかもしれない。

しかし、育児の相手は
要望を決して言葉にしてくれない。

仕事をしていて、
クライアントやお客さんが
あーとかうーしか言わないなんてこと
ないですよね。

こちらが質問しても、
顔を真っ赤にして泣き続けるだけだったら
どうしますか?
そのお客さんが毎日やってきたら
どうでしょうか?
まじでもう来んなと思うはずです。

1日だけなら、まだしも
その正解が分からない答え合わせのできない
日々が毎日続くんです。

それが育児の大変さです。笑

毎日、お母さんお父さんたち
ほんとにお疲れさまです。

泣いている我が子を前に
どうしたらいいのだろうと思うときも
あるけれど、

こんなに泣いてしまって可哀想だから
何とかして" 泣き止ませたい "
母親として愛しい我が子を泣き止ませられない
なんて失格だ、何とかして" 要望に応えたい "

そんなことは、
実はこちらの都合でしかないのかも
と思ったりもする。

もちろん考えられる要望には応えるし、
赤ちゃんが不快を発信して泣いているのなら、
その不快はなるべく取り除いてあげたいし、
体の不調を訴えているのなら見逃さないように
気を付ける。

それでも、全てがそれらに当てはまり、
泣いてること=良くないこととも限らないし、
泣いてること=泣き止ませないといけないこと
と考えるのは単なる固定概念なのかもしれない。

育児の大変さを肌で感じつつも、
正解・不正解や、
ネットの情報によって左右されるのではなく、
言葉を介さずに我が子とコミュニケーションを
とれるこの濃密な今だけの時間を大事にしたい。

生まれてきてまだ1ヶ月。
慣れないことだらけの地球で、
初めてのことばかりの日常で、
懸命に対応して生きようと必死に泣いて
エネルギーを爆発させる我が子を見て、
とても頼もしく思ったりもする。

母もそれを全力で受け止めるよ。



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クレイと自然派育児
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