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Buddhist In Residenceについて
何年か前より、Buddhist In residence(ブッディスト・イン・レジデンス)というコンセプトを掲げている。
芸術家がある一定期間、ある場所に滞在し製作を行い作品を発表する「アーティスト・イン・レジデンス」という活動形式がある。
それになぞらえたもので、「滞在するところでの仏教者」、つまり<行く先々、どこでも、仏教者である>というような意味で用いている。
歴史を紐解けば、仏教者が終身1つの寺に留まっている道理も無く、市井の中に溶け込む「ひじり」の道を選んだ者も多い。
たとえば『聖不動経』には「虚空と同体なれば、その住処なく、ただ衆生の心想の中に住す」とある。祈る人の心の中に、仏は住むというわけである。
しからば、剃髪して僧籍を所有しているからといって、その心持ちが仏教者であるとは限らない。古くは維摩居士に始まり、僧侶ではない仏教者がいかに大勢いらっしゃることか。
仏教は、自明だが寺の中にのみあるものではなく、無縫のものだ。己がどこにあろうと、仏教者であることは叶うと信じたい。
そういった心構えで、Buddhist In residenceというコンセプトを掲げている。
<了>