「本からはじまる物語」で想いをさらに強くする!
「本からはじまる物語」 メディアパル発行
今より多くの人が通い、もっと身近に感じていた時代の本屋さんが次々と現れます。
そして、本屋さんだけではなく、本に思いがある人や、猫のお話も。
2007年にメディアパルさんから発行されたこの本を偶然見つけたのは、図書館でした。一にタイトル、二にページをめくったところに著者の1人として、恩田陸さんの名前が記載されていて即借りることに。
<本屋さんの棚に並べられている本の順番が、バラバラになっているのはなぜか?>という内容を書いたのは、二階堂黎人さんと山崎洋子さん。
2人の作家がそれぞれの主旨で書いていますが、根本的には通じるところがあります。
今の時代はメールやSNSですぐメッセージを相手に伝えることができますが、当時はなかなかできません。
そこで、本屋さんを利用してメッセージを伝えたことに感心しました。
本屋さんとしては迷惑なことでありますが、謎を解いた店員さんは温かいメッセージと感じる一幕も。
もう1作、いしいしんじさんの「サラマンダー」にも本屋さんが登場します。
祖父はゆっくりページをめくりながら読書をする。
読書好きだと思っていたら「もともとわしは本に書いてあることなんてどうでもいいと思っていた」
本屋さんにある宝物探し。
当時の出来事は、今も祖父の心に深く刻まれていることがわかります。
18人の作家さんが書く本作を読むと、本屋さんはただ本を売るだけの場所ではなく、人との出会い、それも、直接的ではなくても間接的につながる場所でもあると強く感じます。
本屋さんが日増しに閉店していく時代に、なにかできることはないのでしょうか。
私は、<こころのメンテナンスをする、本が置いてある場所>を開くために、さらに階段を昇り続けたいと思います!
今回、メディアパルさんの企画、「本屋さん開店します」に便乗させてただきました🏳🌈