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短編のタイトルを解明して!<ステージドクター 菜々子が熱くなる瞬間>

ステージドクター 菜々子が熱くなる瞬間 著者:南 杏子さん

「ステージドクター」という聞きなれない職業を本作で初めて知った。

市のステージで出演者等の健康状態を支えるステージドクターを、菜々子は病院の医師をしながら引き受けることになった。
ステージドクターは患者の気持ちを汲むことが大事。しかしそれ以上に病状の把握、医療器具の準備、何かあった時に搬送する病院との連携も必要である。

6編の短編で支援する対象は、かつてお笑いで一世を風靡した人、小学6年生の男の子、玩具メーカーの社長、若手演歌と様々で、以前勤めていた病院でトラウマを抱えている菜々子が何とか解消しようと奮闘する場面が胸を打つ。

一歩進んだように見えて、進んでいなかったとなかなか光が見えない。それでも菜々子は心を込め続けて、トラウマ(誤解)が解消する・・・

治療中の人、体に負担がある人はステージに立たなければ、それ以上何も起こらないかもしれない。
だがどうしても、ステージに立ちたい、またはステージを観るのを生きがいにしている人がいる。その人たちの心を受け止める菜々子がとてもまぶしくてかっこいいのだ。

そうそう、短編のタイトルも悦に入る。
「赤黒あげて、白とらない」
「風呂出で 詩へ寝る」

なぜこのタイトルかは、ぜひ読んで解明して!📕

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