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“アッコちゃんシリーズ”強敵との出会い
柚木麻子さんによる“アッコちゃんシリーズ”(黒川敦子さん)の
第3弾「幹事のアッコちゃん」は4作の短編となっていますが、
その中の1編「アンチ・アッコちゃん」には、
なんとアッコちゃんを敵対視する人物が現れます!
敵が手ごわいほどヒロインは輝くと言うけれど
一体どうなるか、ハラハラドキドキしながら読みました。
この人物はかつてアッコちゃんと同じ大学の同学年で
一番身近に感じ、お手本としていたアッコちゃんを
今は自分の状況と比較して一方的に敵意を抱いています。
しかし、アッコちゃんはこき下ろされても、風邪をひいても
ただじゃすまない。さすが我らのアッコちゃん!
「私は誰のものじゃなくて、私のものなの。
どんなにたくさんの人が私を見ていても、色々なことを感じても
黒川敦子の時間も身体も黒川敦子だけが自由にしていいものなの」
と言い放つ強い姿勢があります。
たとえ相手が自分に敵意を感じていてもひるまず、
自分を大事にするその心意気にあっぱれです。
(そのあとアッコちゃんはやはり疲れがでますが・・・)
ちなみに、去りゆくこの人物がアッコちゃんに影響を受けて
自分を振り返るラストの場面もいいですよ~
直接心が通じ合わなくても、このような出会いで人は変わっていくのだなぁと思います。
経営者の観点と人を育てる視点からも参考にしたい1冊で、
次の新作がますます楽しみになりました!
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