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爽快感がビシバシ伝わる!<階段ランナー>

階段ランナー 著者:吉野万里子さん

突然ですが、みなさんは駅で階段を利用しますか?
私は階段をよく利用します。
それは階段が好きと言うより、せっかちでエスカレーターに立ち止まっていられないという理由です^^。

本作を読むと、階段を利用するかは別として興味を持つようになるかもしれません。
さて、その内容は・・・
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ある日、高校三年の奥貫くんと三上さんは学校の屋上で高桑先生とバッタリ出くわします。なんと、先生は階段研究家でブログを書いているとのこと。そのことを知った2人は共通の話題ができますが、どうもうまくかみ合わず。
しかも、奥貫くんの家族に事件が発生し、三上さんは人生をかけた卓球ができなくなるという状況が重なり・・・

なんと言っても、奥貫くんと三上さんの性格が異なるのがおもしろい!

怒るということをしない奥貫くんに、三上さんはこんな人と会ったことはないと驚きを隠せません。そこに、はからずも2人の距離がぐっと近くなるようなイベントが登場。それは、「JR京都駅ビル大階段駆け上がり大会」です。

毎年2月に171段の階段駆け上がり大会があること、そして参加している人たちの意気込みに大きな刺激を受けました。残念ながら、今年2月の大会は中止となったようですが来年の開催を楽しみにしたいです。

醍醐味は、終盤にある大会のクライマックス場面。

加えて、三上さんがダブルスを組んでいた先輩に言葉をぶつけられる場面があるのですが三上さんは、「わたしはもう別のステップを上がり始めている」と感じるところに気持ちがすーっとします。精神面で大きな成長を遂げた三上さん、よくやった!”大人の階段”を上っているよー🥰


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書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~

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